デアゴスティーニから発売の全話シリーズ第75弾。
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ゲストは前回に引き続きジョニー大倉、沢井桃子など。
あらすじ
膠着状態に陥ったバスジャック事件を解決すべく、
黒木警視正は毎度おなじみ結城警視正に特殊部隊出動を要請。
しかし、やっぱり渋る結城警視正。
その間に病人だらけのバスの中の乗客は疲弊を増し、
重傷を負ったバスジャック犯の弟・武が病院で死亡。
日が暮れる前に決着をつけたいGメン。
ついに小田切率いる特殊部隊が出動することになった――という話。
感想
よくよく観ればそうドラマチックというか
密度の濃い要素は意外に少ないのだけれど
なんせテンションの高さが伝わってくる前後編。
沢井桃子さん大活躍と立花警部の冷静沈着さが光る。
若林豪さんがバスに近づいて犯人にかますところは
なんかすごく覚えてるなあ。声がいいやね。
これが最終作となる小田切警視はそれほど目立たない。
まあ、降板編として作ったわけじゃないんだろうから。
なんでGメン降りたかについては、
本人の著書や「刑事マガジン」とかで語ってたような。
長いことやってりゃいろいろありますわな、そりゃ。
ゲストは鳥居恵子、遠藤真理子、高品格、梅津栄、汐路章など。
あらすじ
休暇を利用して水上姉妹と「竜王島」にやってきた田口刑事。
ところが、宿泊先の民宿で田口がGメンと知れてから、
島の若者3人に襲われる事態に。
さらに、海で泳いでいた水上姉妹が砂浜で女の手首を発見。
田口は本土に連絡を取ろうとするが、無線機が何者かに壊されてしまう。
島の警官とともに捜査にあたる田口。
だが、容疑者とみられる島の若者2人が
立て続けに殺されて事件は意外な展開に――という話。
感想
南の島にバカンスに来て殺人事件というのは、
実はそんなに多くない設定。
小説だろうがドラマだろうが、
なんせ事件が起こるのは北国が中心。
まあ、風景と心情を乗せるにゃそっちの方が合うからだろうけど。
そういう意味では斬新な設定だし、
ボートピープルの話を盛り込むところなんかは
さすがGメン75と思うのだけれど、
いかんせんすべてが中途半端な感じがする。
これだともっとゴリゴリにホラーチックに行くとか。
はたまた、島の謎の風習みたいなのを盛り込むとか。
冒頭で女性殺しの犯人がわかってしまってるのも
こういう展開だとあまり活きてこない気がする。
ゲストは名バイプレーヤーたちが揃っているだけに、
なんかもったいない感じの作品。
ゲストは安部徹、平泉征、睦五郎、月岡千秋など。
あらすじ
仕事帰りにポツンと一人でいる少年・真を見かけた立花警部。
やくざの息子だからという理由で、
野球している仲間に入れず一人でいたのだ。
立花の仲立ちで真は仲間に入れることになり、
真は喜んで家に野球道具を取りに帰った。
その日は真の父親・兵頭(安部徹)が
刑期を終えて組に戻ってくる日。
自宅に戻ってきた兵頭に、真を誘拐したという電話が。
そこに真のバットを拾った立花が訪ねてきた。
兵頭らの反応を見て、立花は何かあったことを察知するが――という話。
感想
設定は面白いし、立花のセリフはいいし、
見せ場がそれなりにあっていいと思うんだけど、
もっと面白くなってもおかしくない作品。
なんちゅうても犯人側のドラマが弱い。
ちょっとステレオタイプすぎるというか。
もひとつ捻って組の跡目争いを入れるとか、
なんかもうちょっと欲しい感じ。
ハードボイルドな側面を残しつつも、
この頃から人情噺的なエピソードも多くなっている。
それがよかったのか悪かったのかわからないけど。
まあ、時代の流れってやつなんかね。