時代劇「吉宗評判記 暴れん坊将軍」第37~39話を久々に観る

デアゴスティーニから発売の第13弾。

第37話「女の一途に目を醒せ!」

ゲストは朝丘雪路、入川保則、栗塚旭、藤岡重慶、外山高士など。

あらすじ

渡り中間の横暴が目に余る中、
辰五郎らめ組の面々が笹屋の女将・おゆき(朝丘雪路)を助けた。

しかし、又蔵(中井啓輔)や三次(浜伸二)、親分格の万七(藤岡重慶)、
裏にいる旗本・高柳大学(外山高士)は執拗におゆきの店に嫌がらせを行う。

事情を知る辰五郎いわく、
おゆきと万七ら渡り中間との間には、
おゆきの元恋人・伊助(入川保則)を巡る因縁があった。

辰五郎が北町奉行所に捕らえられたことをきっかけに、
吉宗は渡り中間の横暴を止めるべく立ち上がった――という話。

感想

メインゲストは朝丘雪路さんなのだが、
外山さん&藤岡さん&中井さん&浜さんに加え、
中村孝雄さんに岩尾正隆さんとおなじみの悪役キャストに目が行く。

これに時々悪役の入川さんを加えたら悪役セブン状態。
そこに栗塚さんが将軍家の御試御用に就任エピソードも加わる。

まとまってるっちゃまとまってるけど、
メインストーリーがいまいちわかりづらいって気もする。

本来は伊助の話なんだろうけどねえ。
なにせ他がインパクト強いから。
そういうこともありますわな。

第38話「黒潮の渦を斬る女」

ゲストは美空ひばり、香山武彦、青木義朗、内田稔、森次晃嗣など。

あらすじ

紀州屋のお奈津(美空ひばり)の弟、
佐吉(香山武彦)がめ組にやってきた。

吉宗が話を聞いたところ、
後を継いだ従弟の徳川宗直(森次晃嗣)にお奈津がことごとく反発、
このままでは店の存続はおろか、お奈津の命も危ない状況だという。

さっそく紀州へ向かった吉宗は、
謎の軍学者・山根暁雲斉(青木義朗)に取り込まれた宗直が、
吉宗の紀州藩主時代より2倍の運上金で庶民が苦しんでいることを知る。

譜代の重臣・坂崎勘兵衛(内田稔)が暁雲斉に斬り殺され、
吉宗は宗直を諫めるとともにお奈津を守ろうと戦いに臨んだ――という話。


感想

白浜ロケが印象的な作品。
特に終盤の殺陣シーンなんかよろしいですな。

助八&おそのの見せ場も多く、娯楽感満載。
しかしまあ、美空ひばりさんの貫禄はえげつない。
この頃、まだ40歳ちょいぐらいのはずなんだけど。

昔のスターはオーラがありましたな。
多少なりとも、そういった人たちを
リアルタイムで観られたのはある意味幸せかも。

第39話「琉球渡来の甘い罠」

ゲストは奈美悦子、柴田侊彦、小笠原弘、片桐竜次、黒部進、栗塚旭など。

あらすじ

近頃、江戸の中村座で評判をとっている琉球踊り。
中心となっているのは、おりん(奈美悦子)。

彼女たちには、薩摩藩に白砂糖の生産許可を貰いに出かけたまま、
行方不明になっている村の男衆を探すという目的もあった。

おりんたちが常に監視されているのに気付いた吉宗は、
おりんの用心棒となるうちに砂糖を巡るからくりを暴くことに――という話。


感想

白浜の次は、琉球ですかって話なのだが、
別に沖縄ロケは敢行していない。

吉宗と五郎左衛門のやり取りの面白さは、
有島一郎さんならではというか、受けの上手さというか。
さすが歴戦の喜劇人ですわねえ。

この点は春川ますみさんにも言えるけど。
「ザ・おかみさん」ですからな。
『江戸を斬る』といい、『トラック野郎』といいね。

踊り一座を守るめ組の活躍もあるし。
出だしでめ組と喧嘩する一団に福本清三さんがいる。

薄めのプチ悪感の小笠原さん&柴田さんとは対照的に、
浪人2トップの片桐竜次さんと黒部進さんが濃い(笑)

大激闘マッドポリスは、まだもうちょい先の話。
あれって松田優作『探偵物語』の後番組だったんだねえ。
片桐竜次さんと志賀勝さんが刑事側ってのがインパクト大でしたな。
今じゃ内村刑事部長だけど。

黒部進さんは言わずと知れた初代ウルトラマン。
確か出身地が黒部市だから、芸名が黒部でしたっけ。
富山県ですな。最近、YouTubeで『富山の遊び場』ってのがめちゃ面白い。

一色十郎太あらため山田朝右衛門も登場するし。
メリハリのある娯楽色豊かな作品。

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