松本清張ドラマ「鉢植を買う女(2011年版)」を観る

2011年水曜ミステリー9枠にて放送。
原作は松本清張の同名短編小説。本作は4回目のテレビドラマ化。
主演は余貴美子。泉ピン子、田中哲司、佐々木すみ江などが出演。

あらすじ

中堅機械メーカーのOL・上浜楢江(余貴美子)は、
30年務める独身でザ・お局ともいうべき存在。

口うるさいわ性格悪いわで普通なら総スカン、
ていうか嫌われまくっているのだが、
金のない社員にとっては頼れる存在で、
車内で金を貸しては利子で小銭を稼いでいた。

母親・清子(佐々木すみ江)に身を固めるようせがまれても、
知るかいなとどこ吹く風の楢江。

清子が死んで兄に費用立て替えた借用書を渡す徹底ぶり。

車内でそれなりに口をきくのは、
以前同じような小銭貸しをしていた社内食堂で働く
岸田茂子(泉ピン子)ぐらいのもんだ。

そんな楢江が、顧客の一人である
会計課の杉浦(田中哲司)と関係を持っちゃったからさあ大変。

情欲の炎に火が付いた楢江は、
杉浦に援助するわ自分も贅沢するわとタガが外れる。

しかしある日、杉浦に別の女がいることが判明。
やがて、杉浦が失踪、三千万円の横領がばれ警察が介入。

その頃、楢江は鉢植を買い始めていた――という話。


感想

原作はだいぶ昔に読んだから内容は忘れたけど、
完全犯罪を描いたものだったような気がする、確か。

要は恋愛も結婚もしたいけど
金しか信用してこなかった独身女性がハートに火が付いちゃったものの、
その相手が金目当てだったことに気づいて逆上し、殺しちゃう。

で、それをごまかすために鉢植を買い始めるわけで、
そのまま逃げ切れるかどうかというサスペンス要素、
そこに至るまでの主人公の心理に共感できるかどうかがポイントとなる。

そういう点では、余貴美子さんはさすがというか。
ナレーションも相まって、すんなり共感できますわな。

終わらせ方が難しいですな、こういうの。
楢江の視点で行くのが基本だとして、
違う目線バージョンというか、そういうのもやればいいのにね。

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