千葉真一主演ドラマ「燃える捜査網」を久々に観る

1975年にNET(現:テレビ朝日)系列にて放送。全14話。
これもだいぶ昔に、サンテレビかテレビ京都かで再放送してて、それ以来の視聴。

あらすじと感想

普段は違う部署で勤務している警察官によって
構成された特別秘密捜査班の活躍を描いた刑事ドラマ。
主要キャストは次の通り。
大神史郎・・・千葉真一。普段は根岸署警務課長。
佐久 竜・・・谷隼人。普段は根岸署経理課。
白鳥アキ子・・志穂美悦子。普段は青山署交通課。
麻生 仁・・・佐藤蛾次郎。普段は青山署交通課。
日比木大八・・金子信雄。警部補。
高森幸太郎・・神山繫。刑事局長。

第1話「女子中学生投身自殺」

ゲストは仲谷昇、森秋子、関根世津子、蟹江敬三などおなじみさん。

友人の週刊誌記者(杉江廣太郎)の不審な事故死の真相を追う大神が、
友が追っていた女子中学生自殺の起きた岐阜県のとある市へ向かうお話。

久々に観たけど、こんなかんじやったかねえ。
トーンが暗めというか、ハードボイルド感を出そうってんだろうけど。

主題歌『旅人ひとり』も久々に聴いた。
千葉ちゃんアクションが1話目から炸裂するけど、
どっちかといえばビジンダー志穂美さんのアクションが見たいわね。

金子信雄さんのキャラは好きだけど。
この年の映画『実録三億円事件』もええキャラでしたな。

スナックでジュリーの「時の過ぎゆくままに」が流れたり。
ちょうど「悪魔のようなあいつ」も放送されていた頃だし、
三億円事件の時効成立が近づいていた時期を連想しますな。

しかし、黒づくめの志穂美さんはかっこよすぎる。
はたまた、あんだけ全身赤の服が似合う人は他におらんのでは。

第2話「女涙の怨み節」

ゲストは赤座美代子、桑山正一、西沢利明、三谷昇など。

静岡の港町で起きた連続殺人を探索する特別捜査班の活躍話。
タイトルだけ見たら、「影同心」みたいですな。

最初から地方ロケ連発する作品も珍しいような。
東映刑事ドラマ、特撮作品お馴染みの面々が登場。

第3話「殺しの罠」

ゲストは水沢アキ、武内亨、勝部演之、清水健太郎、田中明夫など。

舞台は埼玉。
表向き業界紙記者の強請り屋が殺された事件の裏側を探るうちに、
意外な真相を突き止めて、解決に導く特別捜査班の活躍。

アキさんの恋人が、殺人者の疑いをかけられる清水さん。
清水さんはテレビドラマデビューに近いのでは。
結構、清水さんの方がたくさん出てるな。
次の年に『失恋レストラン』でドドーンと。

我らが千葉ちゃんは、無銭飲食を装って留置場に入り、
清水さんに近づいていろいろ聞き出していく。

まだこの頃は、ガンは不治の病感があったのね。
今では脳梗塞とか脳出血の方がよっぽど怖いけど。

第4話「お前はお前 俺は俺」

ゲストは中尾彬、中島ゆたか、内田勝正、小鹿番など。

覚せい剤組織VS特別捜査班話。
この頃は悪徳刑事が多い中尾彬さん。
その恋人が中島ゆたかさん。とにかくキレイ。
内田さんはとーぜんと言っちゃなんだが、やくざである。

で、千葉ちゃんと谷さんがそれぞれのやり方で組織に迫る。
これが身も蓋もないタイトルに表れてるわけで。

ロケで周囲の人が見てるのがわかるな。
そりゃ当時、谷隼人さんと中島ゆたかさんが歩いてりゃ見るわなあ。

ま、ストーリーはともかく(笑)
メンツが安心して観られるのがいいですな。

第5話「友情に向って走れ!!」

ゲストは前田吟、田坂都、富田仲次郎など。

悪徳金融に騙された仕返しに、
偽刑事に扮して一杯食わせた先輩を助けるため、
故郷・浅草に潜入する仁が主人公のお話。

前田吟さんと佐藤蛾次郎さんがいれば、
そこはもう「男はつらいよ」の世界。

この頃、田坂都さんは現代劇から時代劇まで大活躍。
70年代を彩った女優の一人でしたな。
ああ見えて、胸は結構デカかったりする。

富田さんは悪役で鳴らした俳優さんだけど、
昔の東映映画『ギャング対Gメン』なんかは善玉だったなあ。

放送当時の浅草など、風景も見どころの一つ。

第6話「十番目の黒い影」

ゲストは久富惟晴、酒井修、野口みどり、花巻五郎など。

9件連続して起きた通り魔殺人を追う特別捜査班。
竜、アキ子、仁で手分けして容疑者三人をマークするが、
竜がまかれて10人目の犠牲者が。
しかし、その犠牲者はこれまでと違い、髪を切られていなかった–という話。

特にこれというところなし。
クライマックスはそんなことしとる暇あったら、
とっとと行かんかいって感じ。
いろんなもん積んどるんやったら、ライフルぐらい置いとけみたいな。

第7話「死者からの手紙」

ゲストは大門正明、玉川伊佐男、市地洋子など。

親友の父親の刑事が自殺に見せかけて殺され、
ワルとなった昔の先輩を追うアキ子メインの回。

メインなんだけどアクションはない。
まあ、いろんな表情が見れるけど。なんせキレイだ。

大門さんは次の『大非常線』でレギュラーに。
そして千葉ちゃんがオイシイとこだけ持っていく。
まあ、みんな忙しかったんでしょうな。

第8話「首位打者が消えた⁉」

ゲストは夏夕介、南州太郎、桜井浩子、長谷川弘など。

初優勝に向けて突っ走るカージナルスの中心選手が誘拐された。
背後には野球賭博が絡んでいた。しかし、思わぬ展開に――という話。

カージナルスのモデルは、この年初優勝した広島カープ。
当時の盛り上がりは語り草。
一方、史上初の最下位に沈んだのは巨人。
日テレだったら絶対成立しなかった話かも。

関山耕司さんが解説者役なのが、何となくオモロい。
例のごとく、千葉ちゃんは後半から登場。
ライダース姿の志穂美さんは、相変わらずキレイでかっこいい。
しかし、あの野球場のグラウンド、ひどくねーか(笑)

第9話「愛と怒りの港」

ゲストは夏八木勲、川崎あかね、林ゆたか、上野山功一、関山耕司など。

暴力団・剣崎会の裏帳簿を握る銭山が殺され、
愛人・ユキ(川崎あかね)が警察と剣崎会の両方から追われる羽目に。
ユキはかつて大神が逮捕しようとして死んだヤクザの情婦だった。
ユキから連絡を受けた大神は、ユキの無実を信じて事件を追う。
そこに所轄の城刑事(夏八木勲)が立ちはだかって――という話。

久々に千葉ちゃんメインの回。
まあ、千葉先生はハードボイルドアクションドラマがよく似合う。
映画『狼やくざ 殺しは俺がやる』とかね。
この映画はマカロニウエスタンみたいでよかったなあ。

セリフ少なくひたすらハードボイルドに徹する方が好き。
この回で夏八木さんが登場して、レギュラー入りすることに。
ストーリーは特にどうと言うことはないが、
石狩挽歌が流れるのと、キャスティングは魅力的ですな。

第10話「刑事なんて大嫌い!」

ゲストは郷鍈治、山口智子、太刀川寛、潮健児など。

無実の罪で兄を殺された少女(山口智子)と、
真犯人を探るため組織に潜入した城(夏八木勲)のお話。

前話でゲスト出演した夏八木さんがメイン。
同姓同名の山口智子さん。
以前、解説書を書いた時代劇でも見かけた。
なんやったかなあ、『新五捕物帳』かな。

相馬さんは肉屋のオヤジで、丸大ハム田中さんは刑事役。
叶優子さんはクレジットに出てるけどいたっけ。
冒頭の撃たれる看護婦?・・・わからん。

第11話「女の仮面をはがせ!」

ゲストは原千佐子、中川三穂子、西尾三枝子、浜田ゆう子など。

若い女性をさらってLSDで洗脳し、
要人暗殺のコマンドに仕立て上げる
国際的な黒い組織VS特別秘密捜査班。

メインは志穂美さん。あと夏八木さん。
しかし、あんだけ全身赤色が似合う人は記憶にない。
通りがかる人が振り向く振り向く。さすがビジンダー。

この話だけなぜだか覚えてたなあ。
設定がお気に入りというか。
これなんか現代の方がかえって説得力あるかもね。

中川三穂子さんは映画『津軽じょんがら節』とか、
時代劇のイメージが強いかねえ。
なんか幸薄そうな役が似合うというか。

ゲーセンで流れるのはクールス『紫のハイウェイ』。
唄ってるのは舘ひろしさんですな。

第12話「土曜日を待て!」

ゲストは高岡健二、天田俊明、榊ひろみ、佐々木孝丸、中田博久など。

拳銃密造ぶっ潰すぜ大作戦の中、
金子さん射殺をアピールして組織に潜り込む千葉ちゃん。
ところがいろんなことがバレて窮地になっていくというお話。

千葉ちゃんメインかと思いきや、
拳銃密造にかかわっている高岡健二さんのウエイトが大きいような。

中田さん&佐藤京一さん、沖田駿一さんと並べば、
そこはもう東映東京ゴリゴリの世界(笑)
でも泥臭さはあんまり感じんのよね。そこが京都との違いかな。

冒頭に渡哲也さんバージョンの「みちづれ」が流れるのは珍しいような。
何年後かに牧村三枝子さんの歌唱でロングランヒット。

映画『やくざの墓場 くちなしの花』はこの年の秋公開だった。

第13話「喪服の婚約パーティー」

ゲストは山本紀彦、久万里由香、武藤章生、速水亮など。

東南アジア・サイルーンから来た若い娘・ローラが自殺した。
彼女たちを美容学校に連れてきていた
悪徳商社マン、それに繋がる裏社会の住人をとっちめるお話。

時々悪役をやる山本さん、
真理アンヌの妹・久万里さん、
相変わらず食えない金子さんなど
千葉ちゃんがほぼいなくてもそれなりに見どころが。

さらに出てくるたんびにどつかれまくる仮面ライダーX。
学習能力ないんか、アンタは。
と思ってたら、殺されてしまう。
その前に仮面ライダーXをビジンダーが尾行。
ある意味最高です。まかれるというか、失敗するけど。

最終話「恐怖のハネムーン」

ゲストは斉藤真、小野恵子、日野麗子、テレサ野田、梅津栄など。

あらすじ

旧友・滝川(斉藤真)の結婚式に出た佐久。
ところが、滝川の命を狙う女が出現したことから――という話。

要は『悪魔のような女』ですな。
最終話とは思えないぐらいの内容が炸裂。
金子さんはいねえし、千葉ちゃんはちょっとしか出んし。

斉藤さんはこういう役柄のイメージ強いな。
小野さんは時代劇でも結構なやられ方してた記憶が。『影同心』とか。
『ウルトラマンタロウ』ですわな、世代的には。再放送だけど。
娘さんはフリーアナウンサーでご活躍。母娘そろってキレイ。

テレサ野田さん&梅津さん。贅沢な使い方。
最終話なのにアクションほぼ無かったな・・・

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