1995年月曜ドラマスペシャル枠にて放送。
ミスター時代劇・里見浩太朗の久々現代劇主演作。
本作を皮切りに、全7作が制作された。
あらすじ
元神戸地検の凄腕検事・一色京太郎(里見浩太朗)は、
今では祇園の花見小路で小料理屋を営む経営者。
しかし、その頭脳と捜査手腕は健在で、
旧知の警部・村越(愛川欽也)を助けながら、
馴染みの芸者・千代美(佳那晃子)が絡む事件を解決していくことに――という話。
感想
初回とあって、佳那晃子、垂水悟郎、亀石征一郎、
南原宏治、船戸順、田口計、内田勝正などなかなかのゲスト。
時代劇で縁の深いメンバーというべきか。
里見さんがサスペンスに挑戦!みたいな話だったけど、
昔『特別機動捜査隊』で主任やってたからねえ。
まあ、主演エピソードは少な目だったかもしれんけど。
亀石さんも『特別機動捜査隊』で主任やってましたな。
この頃、2時間サスペンスは各局特色があって。
月曜ドラマスペシャルは、サスペンスオンリーではなくいろいろ。
火曜サスペンス劇場は硬派。
企画を作る時、他に比べて長いプロットを書くことで有名だった。
テレ東系の水曜ミステリーはまだだったような。
木曜ゴールデンドラマ枠はすでになく、
金曜エンタテイメントはライトなミステリーが中心。
老舗・土曜ワイド劇場は何でもあり(笑)
昭和の終わりから平成初期にかけての約3~4年続いた
第1次2時間サスペンスブームも本作が放送された95年あたりには
まあまあ、整理淘汰されたというか、落ち着いた状態で。
なんせ、最盛期には週8本あったんじゃないかな。
テレ朝系の火曜ミステリー劇場とか。
ザ・サスペンスはもっと前だけど。
ブームが始まる前に終わりましたな、あれは。
98年から02年ぐらいかねえ、
各局人気シリーズが固定化されて安定感が増し、
第2次2時間サスペンスブームみたいになってくるのは。
今となれば隔世の感がありますな、もう定期的にないんだから。
おそらく今後も地上波に復活することはないでしょうな。
何でもネットの時代になり、時間の奪い合いのサバイバル。
大変な世の中だ。オレはどうやって食っていこう。