2007年火曜ドラマゴールド枠で放送。
原作は松本清張の同名短編ミステリ。
テレビドラマでは本作が8度目の映像化だった。
主演は内田有紀。高嶋政伸、国分佐智子、千原ジュニア、左時枝などが出演。
あらすじ
植物状態になった娘・美月(伊藤梨沙子)の医療費のため、
昼は弁当工場、夜は居酒屋で働く芳子(内田有紀)。
自分にダニの様に付きまとう庄田(千原ジュニア)と
恵(国分佐智子)を宮城県の山中で心中に見せかけ殺してしまう。
事件がどう処理されたか知るために
芳子は偶然ラーメン屋で見かけた新聞「仙台新報」を取ることに。
東京に住む芳子がなぜわざわざ定期購読するのか理由を聞かれ、
とっさに連載されている小説「野盗伝奇」を読みたいからと嘘をつく。
事件が無事心中と処理されたことを知り、芳子は定期購読を止めた。
その後、銀座のクラブで働き始めた芳子だが、
「野盗伝奇」の作者・杉本(高嶋政伸)が現れたことから事態は思わぬ方向に――という話。
感想
何回も映像化されている作品だが、
今回のはちょいと毛並みが違うというか。
1981年版と比べてもだいぶ違う。好みは分かれるところかな。
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後半なんかはオリジナル感が強いけど、これはこれで結構好き。
ある意味今まで観た中の「地方紙を買う女」では一番かも。
昭和テイストもありながら現代的というかね。
芳子と杉本のキャラ設定が抜群にいい感じ。
内田有紀さん、こういうの似合うなあ。
病室のシーンはもっと短くてええんちゃうと思ったけど。
「シングル・アゲイン」と「告白」という
かつての火サスのエンディングテーマが流れるのもいいですな。
さすがに田舎の風景に「シングル・アゲイン」はどうよって気もするが。
一番キャラが違うのは杉本かな。
高嶋政伸さんは善そうに見えて悪ってのは似合いますな。
高嶋さんで思い出すのは「ジュニア・愛の関係」。
あれ、良いドラマだったなあ。DVDにしてくれんかね。
政治家を描いたのは難しいのかな。