デアゴスティーニから発売の全話シリーズ第16弾。
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ゲストは仲谷昇、河原崎次郎、川口厚、いけだももこ、小瀬格など。
あらすじ
相模県警の管内で白バイ警官が連続して射殺された。
凶器の拳銃が三カ月前に警視庁管内で交番警官から強奪されたものと判明、
Gメンおよび小田切警視&相模県警の合同捜査に。
ところがまたまた白バイ警官が射殺された。
表の捜査は相模県警に任せ、裏の捜査をGメンは開始。
すると一年前に起きた交通事故に絡む因縁が今回の事件に関係していることがわかる。
その事故とは、相模陸橋でパトカーと乗用車が衝突したもの。
パトカーに乗っていた警官二人とスナック経営者・直子(森田はるか)、
乗用車を運転していた坂口誠一(土山登士幸)と両親、全員が即死。
そしてGメンは誠一の弟、英夫(河原崎次郎)が事件後白バイになったことを知る――という話。
感想
警察機構を隠れ蓑に隠ぺいを図るというお話はGメンお得意のもの。
そういうとこに突っ込む話ってそれまでなかったのよね、たぶん。
だから今でも人気なのはそのあたりが原因の一つなのでは。
出だしから変身忍者嵐&鉄人タイガーセブンの南城さんがぶち殺される。
なんか豪華だ。特報と銘打ってるだけのことはあるわな。
拳銃奪われるのは相馬さんだったり、山浦さんは今度は相模県警の一員。
小瀬格さんの登場に至っては、津坂刑事目の前に犯人おるぞと突っ込みたくなる。
(後の回で因縁の相手だから)
白バイの一人がきくち英一さんなもんだから
普通の白バイというより「ワイルド7」ですかという気になる。
いけだももこさんは寺内貫太郎一家とかいろいろ出てたような。
この年結婚されて引退すんのよね。
そしてバーディー大作戦に出てた川口厚さん、
キイハンターに出てた仲谷昇さんも出演。
なんとなく身内オンパレード状態。
ラストはもうちょい捻りがあってもええのでは。
ゲストは遠藤真理子、加藤嘉、川谷拓三、戸部夕子、森みつるなど。
あらすじ
終バスの後部座席で刺殺された女子高生が発見された。
被害者は響刑事の知り合い・春子(遠藤真理子)で少し前に別れたばかり。
報せを聞いて駆け付けた響は第一発見者の運転手(東晃声⇒出光元)から
春子が終点前に乗ってきたサングラスの男と揉めていたらしいことを知る。
響はバスに乗り合わせていた目撃者を探す。
その中の一人、ホステス・みどり(森みつる)は
春子と男がキスしていたように見えたと語る。
響は春子の祖父・源一郎(加藤嘉)に会うが、源一郎は極度の警察嫌い。
背景には戦後の占領下、自分の娘が米兵に暴行されているのを警官が見殺しにしたことにあった。
傷つきながらもGメンの協力を得て事件を再現した結果、
徐々に事件当夜の状況が浮かび上がり、響は一人の男を追い詰めるのだが――という話。
感想
これはとにかくラストのどインパクトが鮮烈。
下手な本格ミステリよりよっぽどどんでん返しというか。
そこに至るまでの過程の積み重ねの上手さ、構成の妙というか。
真の勇気と守られた勇気とは何か。
事実を探っていく過程で一つの小さな出来事を入れているのがまた上手い。
「アンタの勇気にチンピラは負けたんじゃない。アンタの警察手帳に負けたんだ」
と加藤嘉さんが響に言うところは、過去の出来事をそれまで入れてるだけに余計効く。
そして結局、春子が刺されたきっかけは
「守られた勇気」を使おうとしたことだったとわかるラスト。
ま、これはいろんな解釈ができるところがまた上手い。余韻があるというか。
このラストかな、ロケが終わった時に群衆から拍手が巻き起こったのは。
確か藤田さんが「刑事マガジン」かな?インタビュー記事で答えてたような。
そんだけ印象に残るシーンだし、ドラマとはこうでなくちゃあかんと思い知らされた場面。
こういうのを書かなあかんわな、もの書きとしては。
ゲストは伊佐山ひろ子、新井和夫、梅田智美、新宿OS劇場(笑)など。
あらすじ
田舎の分教場で長年教えている茂木(新井和夫)。
ある日、息子の幹夫が逮捕されたという連絡が入る。
上京した茂木を迎えたのは草野刑事。
草野は恩師である茂木のために尽力し、ヒロポン常用者の幹夫は釈放。
ところが、薬物治療で入ったはずの病院を脱走。
草野たちGメンは同じ分教場で学んだ敏子(梅田智美)のもとを訪れる。
そこには死体となって横たわっている敏子の姿が。
分教場で学んだ子ども達はそれぞれ幹夫に関わっていた。
草野は幹夫がストリッパーのまつえ(伊佐山ひろ子)が
いる劇場をよく訪れていたことを知る。
そして幹夫が死体で発見され、茂木が自首。
事件の真相を追うGメンに悲しい報せが――という話。
感想
分教場というと「二十四の瞳」を連想してしまうけど
今全国でどんくらいあんだろね。
草野と恩師の交流を軸に、山村教育の現状とか
環境の変化に伴う人間の心の脆さとかを描いている。
しかし、草野刑事のバックボーンはいったいどうなってんの(笑)
茂木ちゃん、その言葉は言うたらアカンでしょとか
教師を聖人君子化してないのもいいですわな。
ベタな構成と言えばベタなんだけど意外とこういうのが難しい。
救いの無さが全開で、ヒロポンの問題はちーとも解決していない。
しかし、こういう役が似合うのは伊佐山ひろ子さんをおいて他になし。
ストリップ劇場で流れているのは笑福亭鶴光さんの
「うぐいすだにミュージックホール」かな。
響刑事、髪切った?ってのと
茂木が自首してきたところでまたまた山浦さん登場の回。