松本清張原作ドラマ「張込み」(2011年・若村麻由美版)を観る

2011年水曜ミステリー枠にて放送。
主演は若村麻由美。小泉孝太郎、忍成修吾、塩見三省、渡辺いっけいなどが出演。

あらすじ

東京で二人組の強盗殺人事件が発生した。
一人はすぐ逮捕されたが、共犯者で手を下した石井(忍成修吾)は逃亡。

柚木刑事(小泉孝太郎)は先輩刑事の下岡(渡辺いっけい)らの反対を押し切り、
一人で石井の元恋人・さわ子(若村麻由美)が暮らす松本市で張込みを続ける。

さわ子は3人の子持ちの横川(塩見三省)と結婚し、幸せに暮らしていた。
果たして石井はさわ子の前に現れるのか――という話。


感想

映画が1回、テレビドラマ化は実に12回。
なので、全部を観たわけではないがこれまで観た中では一番いいと思う。

さわ子(原作はさだ子)の目線にしたのが大正解というか。
舞台を九州ではなく比較的近い松本市にしたのもそのためか。

だって遠くにしたらいやでも刑事目線になってくもんね。
ただ単に舞台を変えてるわけではないのがわかるのがいいなあと。

横川家の設定がガラッと変わってるのもいい。
ダンナはケチで、子どもは懐かずってのが定番だったから。

だからこの家庭が平和かというと、そんなことはない。
家族だろうがなんだろうが血のつながりがあろうがなかろうが
しょせん他人は他人なのだ。

ダンナは携帯を勝手に見るし。
どんだけ優しかろうがこういう人おるやろねえ。
塩見三省さんがものすごくいいやね。

なんちゅうてもこのドラマの成功の要因は若村麻由美さん。
こっち目線でいったのがとってもよかった。
時計のエピソードなんか夫婦それぞれの心情がよく出てるし。
手紙のところもいいし、スペイン語勉強してたのもね。

ああいうのは女性目線にすることでホント情感豊かになる。
こういう作りは学ぶところが多い。

あと刑事側は・・・正直どうでもいい(笑)
原作でも張込みは一人でやってるのは意外と知られてないのでは。
連ドラバージョンの張込みは観たことないから、そのうち機会があればなあ。

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