1992年金曜ドラマシアター枠にて放送。
意外にもこれがテレビでは初のドラマ化。
その後、21世紀になってから4回ドラマ化された。
主演はいしだあゆみ。石橋凌、小林稔侍、織本順吉などが出演。
あらすじ
雨の中、乗用車が海に転落し、
富山の資産家・白川福太郎(織本順吉)が水死。
同乗していた珠磨子(いしだあゆみ)は助かった。
ところが、珠磨子が福太郎に3億円の保険をかけ、
前科四犯だったことから保険金目当ての殺人かと世論は騒然。
ワイドショーに出て啖呵をきった珠磨子は
テレビ局から出たところを逮捕される。
珠磨子の疑惑をスクープした地元新聞記者・秋谷(石橋凌)は
中央へ進出したいという野心を胸に秘め、事件を追う。
だが、国選弁護人として初めての刑事事件に臨む
弁護士・佐原(小林稔侍)によって事件は意外な展開を見せ始める――という話。
感想
岩下志麻&桃井かおりの映画版のどインパクトが強いが、
ドラマ的には結構こっちの方が好み。
映画版では珠磨子を追及する検事役だった小林稔侍さんが
原作通り冴えないながらもピリッとしてる佐原弁護士を好演。
こういうとこも複数回映像化している作品の見どころだったりする。
一方、原作ではラストで佐原弁護士を鉄パイプで殴りに行く
過激派ですかアンタは状態の秋谷記者が石橋凌さん。
凌さんはそんなことをせずに、新聞社を退職して事件の真相をあくまで追う。
嫁の大場久美子さんが一切文句言わないのもいいやね。
今どきおらんぞ、あんな人。
旦那が働けんようになったら、平気で離婚したり。
そういう実例を間近で見てると結婚だの家庭だの血の繋がりって何かねと思うわね。
そして珠磨子はいしだあゆみさん。
桃井かおりさんとはまた違った感じで「こんな人いそう」って感じ。
劇中でデュエットまで披露してくれている。
映画や他のテレビ版と比べてみるのも一興。