1959年公開の東映時代劇映画。
監督は加藤泰、主演は大川橋蔵。
伏見扇太郎、田崎潤、一條由美、故里やよいなどが出演。
あらすじ
時は延暦19年。
いつの時代かといえば平安時代、西暦800年。
陸奥地方で朝廷に対する反乱軍が蜂起した。
ボコボコにやられる官軍の頼みの綱は、
唯一どうにかこうにか敵陣で持ちこたえている胆沢城の存在。
官軍の危機を救うべく朝廷から派遣されたのが小田の武麿(大川橋蔵)。
城へ向かう途中で父親を探している娘・狭霧(一條由美)を助ける武麿。
ところが、反乱軍の赤鷲(田崎潤)、夜叉姫(故里やよい)に襲撃され、
武麿の正体を見破られたばかりか、狭霧は敵の手に落ちてしまう。
そして捕まった武麿に成りすまし、赤鷲が胆沢城の扉を開けさそうとする。
絶体絶命のピンチの中、武麿の運命は――という話。
感想
平安時代を舞台にした戦争スペクタクル時代劇映画。
冒険活劇映画って言った方が正しいかもしんない。
まあどっちでも変わりゃせんのだが。
なかなか馴染みのない時代のこのテの映画は珍しいかも。
ハリウッドはこの頃「ベン・ハー」とかやってて、それに影響されたんかね。
一応平安時代なのだが、反乱軍の衣装は奇抜で面白い。
このあたりは時代考証といったってわからんことも多いだろうし、
面白さが勝つ方がよろしいですな。
アクションは確かに凄いっちゃ凄いのだが、
馴染みのない時代の誰やねんアンタ状態の人々なんで
もう一つ気がノッていけないもんがあんのよね。
母親がピンチ救うとか、娘は城で父と再会するとか
見せ場はそれなりにあるんだけど。
スペクタクルに凝るより
瞬間的なアクションのアイデアで見せた方が
こういう馴染みのない時代を描く時はいいのかもしれない。
などなどいろいろ参考になった映画。