2000年放送の赤い霊柩車シリーズ第12弾。
近いように思えてもう20年も経つのね、プレミアム。
原作は山村美紗「化粧した死体」。
ゲストは円城寺あや、浅利香津代、大輝ゆう、山下規介など。
あらすじと感想
今回のオープニングは「生前葬」に関するもの。
時代を先取らないとと生前葬を言い出した秋山だが、
自分がモデルになって予行演習を行うことに。
狩谷警部から明子が弔辞を読むものの、
バカバカしくなって棺桶から立ち上がってしまう秋山。
歴代の中でもある意味名(迷?)シーンのような。
何気なく見えてこれが結構テーマに繋がってくるんですな。
で、IT会社社長夫人・工藤美也子(円城寺あや)が亡くなった報せを聞いて、
明子と秋山は自宅に出向く。
そこには入り婿の工藤謙一郎(山下規介)と妹・恵美の姿が。
入浴中に亡くなったという美也子の素顔は、
明子が受け取った葬儀用の写真とは全くの別人。
いくら化粧をしているからといって違いすぎると不思議に思う明子。
ところが翌日、びっくり仰天の事実が。
なんと素顔のはずの美也子の顔に化粧が施されていたのだ。
ひょっとして美也子は生き返ったのか?
それとも誰かが化粧を施したのか?
他殺を疑いだした明子の前に、またまた狩谷警部登場。
もはや葬儀に来るのが初動捜査状態(笑)
かくして秋山の嘆きとともに、捜査の幕が開いた。
果たして殺人者は夫の謙一郎か、それとも妹の恵美か。
はたまた家政婦の花江か、謙一郎の秘書・千沙子か。それとも――という話。
ま、ゲストが地味な割には結構面白い。
今回はどんな事件?みたいな感じで明子に聞く春彦の姿は、
医者としていいのだろうかと思わんでもないような(笑)
終わりの方では明子の秘書とでも言っとこうかななんて。
医者ですよ、あなたは(笑)
ま、そういうところが面白いのだが。
ミステリ感がいつもよりあるところがなかなかいいですわな。
ただ、前半はいいんだけど後半はちょっとあっさり展開し過ぎのような。
特に携帯のところはどんなもんやろねえ。でもこういう設定はミステリに向いてますな。