1992年9月22日火曜サスペンス劇場で放送。
原作は松本清張の同名小説。短編だったかな。
主演は毎度おなじみ古谷一行。
姿晴香、中島ゆたか、織本順吉などが出演。
あらすじ
生活指導担当で国語の高校教師・太田(古谷一行)。
体を壊した太田は下呂温泉・谷屋旅館で静養することに。
そこにはかつての流行作家・小藤素風(織本順吉)が逗留していた。
旅館の主人の息子・勇作が素風の大ファンで、
独居老人となり果てていた素風を半ば引き取った形で面倒を見ていた。
ところが、その勇作が一昨年に謎の失踪。
勇作の婚約者・元子(姿晴香)が素風の面倒を見ていた。
旅館を切り盛りしているのは女将の栄子(中島ゆたか)。
年老いた亭主をよそに街にいる芸人と浮気三昧。
太田は素風と知り合いになるが、
その素風も姿を消して太田は事件に巻き込まれることに――という話。
感想
映像化はこれ1回きりなんだねえ。
原作は読んだかもしれんけどあんまり覚えていない。
なのでドラマの感想でしかないけれど
とにもかくにも主人公のキャラが弱い。
そりゃキャリアウーマンの嫁から離婚も言われるで。
いちおー事件解決に少しは役に立ってはいるが、
あくまで能動的に頑張ったのは婚約者の方だしねえ。
一緒に逃げよう言うてみてもアンタとじゃ先行き不安でしょうがない。
できそこないの金田一耕助プレイバックみたいな。
とどのつまり、お前結局何しに来たんやみたいな(笑)
ラストにお守りもらっても不幸の手紙ですかって感じ。
なもんでそのあたり老作家を主人公にするとか
設定を大胆に変えた方がこの場合はよろしいのでは。
中途半端なボンクラ国語教師が主人公ではねえ。
ものづくりというのは難しい。