神代辰巳監督日活映画「濡れた欲情 ひらけ!チューリップ」を観る

1975年公開の日活ロマンポルノ。
もともとは間寛平のコミックソング「ひらけ!チューリップ」。
作ったのはタイムボカンシリーズを手掛ける山本正之。よく似てる(笑)

あらすじ

釘師の明(石井まさみ)とパチプロ見習の洋(安達清康)。
互いのボスを挟んでの玉五発勝負に今日も明は勝利してこれで10連勝。

ワイが負けるのは女にもてるからやとうそぶく洋。
確かに明は25歳になるのに童貞でへちゃむくれ。
質屋の老人(浜村純)にもバカにされる始末。

かたや洋は明が思いを寄せるパチンコ屋の店員で
元スケバンの牧子(芹明香)を始めとっかえひっかえ。
天は二物を与えんもんだ。

そんなこんなで大阪の街を舞台に明と洋のしがない生活が続くが、
実は明の父親だった質屋の老人が死んで明に8000万を超える遺産が転がり込んでくることに。

だが、条件が一つだけあった。
明日の朝までに明が結婚しなければならないのだ。
明のために洋は自分の女に電話しまくるが、明は牧子しか目がない。
そこで二人は牧子を賭けて玉五発勝負をすることに――という話。


感想

最近何かと話題のパチンコ店を描いた独特の作品。
当時の大阪の街の猥雑感がよく出ている。
どこでロケやっとんねんというような場所まで登場する。

まさか質屋の老人が父親とは思わんわね。
こんなじいさんのどこに巨額の遺産があったのやら。
そんな意外性のある展開も楽しめる。

ロマンポルノというより艶笑喜劇というか。
なんやかんやでストーリー性はしっかりしてる。
唄の当事者・間寛平もゲストで登場。どんな役かは見てのお楽しみ。
最後に男気を見せる明の姿にもご注目。

記事作成・ライティングに関するお問い合わせ・ご相談

コピーライター育成オンラインアカデミー

最近の投稿

テーマ別

ページトップに戻る