日活映画「実録ジプシー・ローズ」を観る

1974年公開の日活ロマンポルノ。
監督は西村昭五郎、主演はひろみ摩耶。
戦後の動乱期にストリップの女王と呼ばれ、
和製モンローとも言われた実在のストリッパー、ジプシー・ローズを描いたもの。

あらすじと感想

育ての親である元俳優で演出家の正邦乙彦氏も画面に出てくる。
なかなか渋みの利いたダンディなおっちゃんである。

15歳でローズ・マリーという芸名でデビューし、
その後隆盛を誇るも時代の流れとともに衰退し酒におぼれてしまうローズ。

しまいには興行主に本物なのに「あれ偽物でっしゃろ」と言われる始末。
花の命の短さを感じさせてくれる哀愁ある映画である。

映画は最後の踊りをしているシーンで終わるが、
その後正邦氏と居酒屋を開き、心臓麻痺で急死。享年32。
実際には特訓した踊りが煽情的すぎると禁止されたこと、
正邦氏と離れていた期間に他のダンサーから反感を買い
ストレスから酒に走ったことなどいろいろあるようだ。

純愛映画といえばそうだし、
「星の流れに」などの音楽が切なさを一層盛り上げてくれる。

これも日本の歴史の一部なのだとわからせてくれる映画。

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