深作欣二21・東映映画「血染の代紋」を久々に観る

1970年公開の東映映画。
主演は菅原文太、梅宮辰夫。
鶴田浩二、宮園純子、室田日出男、内田朝雄、渡辺文雄らが出演。

あらすじ

スラム街が故郷の浜中組・郡司(菅原文太)。
しかし、組の発展には生まれ育ったスラムを取り壊すしかない。

人々に立ち退きを迫りに来た郡司だが、
幼馴染の速水(梅宮辰夫)が現れ邪魔をする。

速水は土地の利権を狙う東京の大門(渡辺文雄)の組に雇われていた。
刑期を終えて帰って来た代貸・黒木(鶴田浩二)と郡司によって
立ち退きは進むが、大門組の妨害は激しくなり死傷者が続出。

黒木は大門と結託する岩切(内田朝雄)のもとに乗り込み、
刺し違えて命を落とすことに。

結局、土地の利権は大門組に転がり込む中、
郡司は速水とともに起工式に殴り込みをかける――という話。


感想

1970年大阪万博が始まる直前の封切り作品。
1964年の東京オリンピックから万博までの間に
いろいろなものが変わっていったと言われるが、その時代背景も感じられる内容。

横浜ってこの頃まだ埋め立て地なところもあったのね。
主人公の2人もそうだが、メンバーもスラム街出身というところにドラマがある。

どうにかして仁侠映画の枠組みと違うものを作ろうという意志を感じる。
しかし、渡辺文雄・内田朝雄コンビは悪が似合う(笑)

東京オリンピックは延期が濃厚となる中、
2025年には大阪万博がやってくるという同じ6年の流れがあるわけだが、
前回の6年とは全然違うことになるんだろうなあ。

そういう時代を切り取れるものかきでないとアカンね。

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