江戸川乱歩美女シリーズ第2作目「浴室の美女」を観る。
まだ土曜ワイド劇場黎明期の頃で90分枠だった時代。
なので本編は71分と少々。
何回も見てるのだがこれは天知茂バージョン25作の中でも
1,2を争う出来栄えといえる。
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あらすじと感想
原作は江戸川乱歩「魔術師」。主演はもちろん天知茂。
1作目にはいなかった荒井注の浪越警部が初登場。
妖艶な夏樹陽子。この時代はホント綺麗(今も綺麗だが)。
助手の文代は五十嵐いづみじゃなかっためぐみ。
やっぱりこの人しか文代役はピンとこない。
実は文代は原作では魔術師の娘という設定なのだが
(要するにこの映像化でいえば高橋洋子の役)
そんなもん第1作で別人格で出てりゃどうしようもないもんねえ。
まだ水戸黄門じゃない怪優時代の西村晃さん。
初々しい高橋洋子。といってもすでに人気女優だったのだが。
ギロチンかまされそうになる若き志垣太郎に関口宏のおとっつあん佐野周二。
素晴らしいキャスティング。
テンポもよくとにかく楽しめる娯楽作品。
シリーズも長期化していき、土曜ワイド劇場も2時間枠になってからは
正直駄作もあるけどこの頃は力入ってるというか、
テレビドラマは30分もしくは1時間が当たり前の時代に
対する挑戦だったこともあって出来がいいんだろうな。
この作品があったからこそ後々まで長く続いたと思うし
シリーズの流れを決定づけた作品といえる。
明智くん死んじゃったからの変装顔はがしもすでに登場(笑)
音楽もまだあの定番ソングが作られてないし。
話もよく練られていて美女シリーズの中では絶対外せない一本である。