1963年公開の大映時代劇映画。
監督は衣笠貞之助、主演は市川雷蔵。
他には田宮二郎の嫁はん藤由紀子、グラマー女優・万里昌代、
城健三朗時代の若山富三郎などが出演。
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あらすじ
死人を甦らせ瀕死の病人を治したと評判の修行僧・行道(市川雷蔵)。
その評判を聞きつけた時の政府幹部たちは宮中に行道を招へい。
美貌の女帝(藤由紀子)が原因不明の脚の病気で苦しめられており、
いろんな加持祈祷をさせたものの何の効果もなかったからだ。
行道は謎の力で女帝の身体を治してしまう。
感激した女帝はその後も行道を寵愛し、傍において話さない。
女帝の身体が悪いことをいいことに
好き勝手やってきた連中はたまったものではない。
太政大臣・藤原良勝(城健三朗)は行道に刺客を差し向けるが失敗。
行道が名を道鏡と改めますます権威を高める中、良勝は反逆の兵を挙げる――という話。
感想
道鏡っていたねえと久しぶりに思い出した。
巨根で女帝をたぶらかし権力を手にしたと悪人の権化みたいな(笑)
しかし、雷ちゃん主演ではそんな描き方をするはずもない。
まあラブロマンス的な展開であったり、
純真さというか筋を通して藤原一族と対峙していく崇高さを前面に出していく。
でも善人ではなく悪党といえば悪党。
このあたりのバランスがよく取れている感じ。
道鏡が主人公の映画ってこれだけなんだよねえ。
もっとあってもよさそうなもんなんだけど。
やっぱり難しいのかな。