1964年公開の大映映画。
眠狂四郎シリーズの人気を決定づけた第2弾。
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あらすじ
道場破りに父親を殺された少年と知り合う狂四郎(市川雷蔵)。
年老いた侍(加藤嘉)が立会人をかって出て、
狂四郎は道場に乗り込み正式に少年の仇を討ってやる。
年老いた侍がやたら狙われるのに対し、
狂四郎は勝手に用心棒的存在となる。
老人は実は勘定奉行で、緊縮財政を各方面から恨まれていた。
狂四郎はそんな老人を守り続けるのだが――という話。
感想
後々眠狂四郎シリーズは田村正和などが主演し
人気となるが、それまでは必ずしもヒットしていなかった。
その理由として挙げられるのが原作者が
設定の変更を許可しなかったからというのがある。
現在でもそうだが、小説と映像は根本的に違う部分があり、
多少の変更なしには成立しない部分がある。
脚本を書いた星川清司さんは自分の首をかけて
眠狂四郎の設定をいろいろ変更したそうだ。
例えば、原作では勘定奉行はほんの端役にしか過ぎない。
これを結構メインにもってきているし、
加藤嘉さんが演るとやたらと似合う。
その結果、大ヒットでシリーズ化されることとなる。
原作者も文句は言わなかった。こういうの大事よね。
罠と知ってて死地に向かう狂四郎。
やっぱりこういうシチュエーションはいいわね。