眠狂四郎シリーズ8・映画「眠狂四郎無頼剣」を観る

1966年公開の大映時代劇映画。
市川雷蔵主演の眠狂四郎シリーズ第8弾。
監督はその後「必殺」シリーズでも名演出を見せる三隈研次。
ライバル役に天地茂、藤村志保、遠藤辰雄など。

あらすじ

大塩平八郎の残党が何やら不穏な動きをしている、
との情報を得た眠狂四郎。

江戸の大店である油問屋2つが押し込みにあい、
町辻で不思議な大道芸を披露している連中が
大塩残党と何らかの関係があるとの可能性が。

狂四郎は事件を探る中でその芸をしている
勝美(藤村志保)と知り合う。

その勝美を襲う愛染(天知茂)。
愛染と対峙した狂四郎は驚きを隠せない。

愛染の技も円月殺法だったのだ!

江戸の町を火の海にしようとする愛染と、
狂四郎の対決はいかに――という話。

感想

眠狂四郎は映画で市川雷蔵が多く演じているが、
原作者の柴田錬三郎が一番イメージに合うと思っていたのは
テレビ版で演じた田村正和だったことは知られた話。

市川雷蔵は早くして亡くなったが、
それからすぐ大映が倒産したわけで
生きていたらテレビの世界になじめたのかどうか。

ま、たらればは言ってもしょうがないのだけど。

それはさておき、本作はライバルの天知茂が秀逸。
まだ眉間にそれほどシワはないのだ明智くん。

この頃は準主役みたいなのが多かったわけだが、
主役を食うぐらいの存在感だったので敬遠する向きも多かった。

本作も似たようなもんで芝居的にも娘との指切りなど
狂四郎よりはるかにいろんな見せ場がある。

しかし、この作品はシリーズの中でも評価が高いのだが
そうかあ?と思わんでもない。

ラストの尻切れトンボ感はハンパない。
いやいや、それでいいのかおいおい状態。

ニヒルと無表情というのはまた違うと思うんだよねえ。
狂四郎の黒と愛染の白の対比はいいと思うんだけど。

愛染の「そうかい…そうかい、そうかい!」って
セリフは何か知らんけどちょっと笑える(笑)

記事作成・ライティングに関するお問い合わせ・ご相談

コピーライター育成オンラインアカデミー

最近の投稿

テーマ別

ページトップに戻る