明智小五郎美女シリーズ25「黒真珠の美女」を久々に観る

1985年放送の美女シリーズ第25弾。
天知茂版の最終作品でもある。
原作は江戸川乱歩の「心理試験」。
ゲストは岡江久美子、長塚京三、高橋昌也など。

あらすじ

展示会に絵画を見に来た明智くん。
そこで黒真珠のイヤリングをした、
はなまるマーケットじゃない裕子(岡江久美子)に出会う。

裕子は幻の名画と言われたゴッホの「星月夜」を見つけた女。
そのお披露目パーティーに招かれた明智くんは祐子と再会。

どうやって見つけたか聞く明智くんをけむに巻く裕子。
だが、これは偽物だと言い張る男が現れた。
何か知らんが偉そうなやつ、徳田(高橋昌也)だ。
帰りの車の中でも娘相手にまだぼやく。

楽しかったぞへへんだ、とは言ってないが
事務所で小林君とまったりしている明智くんに
文春砲はまだ浴びていない文代(藤吉久美子)が声をかける。

100万円入った郵便物が届いたというのだ。
さらに匿名で「あの絵、彼女がどうやって入手したか調べてくれや」
てな内容の電話が変声器の音声でかかってくる。

困った時には当たって砕けろ、大胆にも明智くんは
裕子に奇妙な依頼の電話があったことと絵の入手経路を訪ねる。

探偵失格じゃねーか、それって。
当然裕子は答えるはずもない。そりゃそうだ。

その頃、徳田の娘が家出する。
ここから幻の名画の謎、徳田家のややこしい関係を巡り
画廊店主・宍戸(長塚京三)と乳繰り合う家政婦が殺されるなど
毎度おなじみ過去の恨みが絡まった事件が展開されていく――という話。


感想

結果的に天知茂バージョンの遺作となってしまった作品。
ゲストは豪華とは言い難いが、岡江久美子さんの雰囲気は合うわな。

ミステリ色はシリーズの中でも強い方で、
連続殺人だけでなく幻の名画が本物なのかどうかという
二重構造なのが効果を上げている感じ。

落としたイヤリングを拾い、
渡してあげる明智くんはやはりダンディ。

しかし、殺されるだけ殺されんと
探偵ってのは事件を解決できんもんなんかね……

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