1979年土曜ワイド劇場で放送のシリーズ第8弾。
この回から90分から2時間に枠が拡大になった。
ますます快調の看板シリーズのゲストは小川真由美。
タイトルバックから「私が犯人よ」感満載で登場してくれる。
原作は江戸川乱歩の「黒蜥蜴」。
松竹で美輪明宏主演・深作欣二監督で映画化もされている。
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あらすじ
宝石王でザ・金持ちの岩瀬(柳生博)のもとに
怪盗黒蜥蜴から「アンタの一番大切なもん頂きまっさ」と
別に関西弁で書いてきたわけではないが予告状が届く。
当然のごとく、我らが明智くんと浪越警部に相談。
岩瀬とその娘(加山麗子)と4人で話し合う。
そこにやってきました「アイフル大作戦」じゃなかった
ドイツ帰りで岩瀬のお客さん・緑川夫人(小川真由美)登場。
ドイツ帰りやけど優雅に着物姿でしゃなりしゃなり。
怪盗黒蜥蜴が狙うは時価20憶円のダイヤ「エジプトの星」。
ところが、コント明智くんと浪越くんは
このダイヤを素手で触りまくるのであった。
まさに怖いもの知らず。
これぐらい鈍感な方が人間いいのかもしれん。
で、ダイヤ盗まれないように警備する明智&浪越。
犯行予告は深夜12時。
ルパン三世でもおなじみの嵐の前の静けさタイム。
ここから明智VS緑川夫人の心理戦に突入。
明智と黒蜥蜴どちらが勝つか賭けたり、
挙句の果てには明智くんは探偵稼業を賭け、
緑川夫人は自分の全財産、身も心も賭けると言い出す。
それは止めないのか、明智くん。
さらにポーカーをやりだす明智くんと緑川夫人。
警備はどうしたんだ、警備は。
そして時計の針が12時を指し、鐘がなった時――という展開。
感想
NHKで放送された刑事コロンボのヒットにより、
それまで1時間が主流だったドラマの世界に
90分枠という画期的な土曜ワイド劇場が誕生したのが1977年。
最初はまだまだ懐疑的で90分から始まったのだが
美女シリーズのヒットなどにより「こりゃいけるで」ということになり
本作から本格的に2時間枠となって長らく続いたわけだ。
つい先日、とうとうTBSも2時間サスペンスをやめて
果たして今後はどうなるのやらという話なのだが。
それはさておき、本作と言えば
あの宅麻伸がはく製にされる美青年役で出演していることで有名。
誰にでも下積み時代はあるものなのだ。
ま、小川真由美さんの存在感が抜群。
いろんな突っ込みどころ満載ながら、
なんやかんやでシリーズを代表する作品ですかね。