西村京太郎203「山形新幹線『つばさ』殺人事件」を読む

1993年初出の作品。映像化はまだなし。あらすじ十津川警部の妻、直子。たま~に出てきて事件解決の糸口になることもあれば人質になったりもするわけだがその直子の友人の娘が山形新幹線に乗ったのを最後に行方不明になる。そりゃコネを活かさん手はないわな、当然十津川警部の耳に入る。十津川が山形県警に問い合わせると他にも山形新幹線に乗ったのを最後に行方不明になってる若い女性が判明。半月経つが身代金の要求もない。
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西村京太郎344「新・寝台特急殺人事件」を読む

2003年初出の作品。トラベルミステリーの隆盛を生んだ出世作、「寝台特急殺人事件」から25年を経て書かれた記念作。だけど映像化はまだなし。あらすじ雨の日に起きたある不可抗力からの殺人事件。被害者は暴走族上がりの愚連隊SS会の男。その場にいた友人2人はなぜか刺した男、仁科のことを隠し、捜査は進展しない。そうこうするうちに仁科はブルートレインに乗って長崎へと向かう。メンツをつぶされたSS会も仁科を殺す
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西村京太郎217「北緯四三度からの死の予告」を読む

1994年初出の作品。映像化はまだなし。 北緯43度に位置する都市といえば札幌となんとドイツのミュンヘン。札幌とミュンヘンが同じ緯度にあんのかよという話なのだが、その札幌からの死の予告の手紙が事件の発端となる。しかも1通だけでなく5通&新聞の切り抜き。しかもその手紙を送ったと思われる人物は何者かによってひき逃げで殺されておりご丁寧にその彼女が切り抜きを同封したようだ。十津川警部達は手紙に書かれてい
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西村京太郎360「東北新幹線『はやて』殺人事件」を読む

2004年初出の作品。TBSでテレビドラマ化された際は渡瀬恒彦・大原麗子もと夫婦の共演が話題を呼んだ。あらすじ東京の古いアパートで火災が発生。放火と思われ一人の男が他殺体で発見される。男の名前は奥田。十津川警部達が捜査に当たると奥田は青森に帰郷する日を楽しみにしていたことがわかる。どういうわけか奥田の行きつけのスナックのママ、明子が奥田の遺骨を抱え青森に行きたいという。捜査が行き詰まっているのを打
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西村京太郎178「夜の脅迫者」を読む

1991年初出の短編集。しかし、収録されている作品は昭和40年~50年代初めにかけて雑誌で発表されたもので貴重。「危険な若者」「ある男の肖像」「脅迫者」「電話の男」「優しい死神」「めでたい奴」の6編。要するにトラベルミステリーで一世を風靡する前、それほど売れていない時代に書かれた作品群。だが、十津川警部シリーズなどの長編しか読んだことがない人にとってはとても新鮮に感じるだろう。そもそも西村京太郎は
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松本清張ミステリ「黒い樹海」を読む

1960年に刊行された長編ミステリ。あらすじある日突然、姉・信子を事故で失った妹・祥子。なぜ東北へ旅立ったはずの姉は浜松で死んだのか――。祥子は姉の死の真相を探るため、姉が働いていたR新聞文化部に就職し、信子と接触のあった人を調べていく。しかし、誰かが先回りして手掛かりとなる人が一人また一人と消えていく――。果たして姉を見捨てた人は誰なのか?――という話。感想昨年、北川景子主演で5度目のテレビドラ
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西村京太郎17「伊豆七島殺人事件」を読む

1972年の海洋本格ミステリー。この時代は海がらみの作品が多い。残念ながら映像化はまだなし。あらすじ「海洋ジャーナル」の記者である瀬沼。友人である海洋開発実験中の片桐の元を取材で訪れるが水深40メートルの海底の家で起きた殺人事件の存在を知る。激烈な海洋開発の企業戦争、連続して起きる不審な死。瀬沼は失踪中の兄を探す美紗子と知り合い、首をかけて事件の真相を探りだそうとするが――という話。感想伊豆七島の
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西村京太郎115「函館駅殺人事件」を読む

1986年の駅シリーズ第3弾。1994年に渡瀬恒彦主演でテレビドラマ化。月ドラ第4弾だった。あんなに続くとはね。あらすじ飲酒運転で老人をはね殺したという濡れ衣をきせられ服役後に自分を陥れた後輩カメラマンを刺殺したカメラマン金井。彼は追われながら故郷の函館へ向かう。刑務所に入っていた時もただ一人自分を見捨てず通い続けてくれた美人モデルのマリ子だけが彼の心の支え。函館駅で彼女と待ち合わせた時、謎の男の
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麻生幾「宣戦布告」を読む

1998初出の作品。2002年に映画化された。あらすじ敦賀半島沖に北朝鮮の潜水艦が漂着。特殊部隊11名が密かに上陸、逃走という未曾有の事態に日本政府は大混乱。犠牲者が続出する中、首相はついに自衛隊の出動を決断。有事に際し日本は本当に国民・国土を守れるのかを鋭く問いかけた作品。 感想当時に比べ法整備は一応進んだとはいえ本当に有事が起きた時同様の混乱が予想される。映画化にあたっては当時の防衛庁・自衛隊
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西村京太郎51「消えたドライバー」を読む

1981年の単行本。初期の「消えたドライバー」「死を呼ぶトランク」「9時30分の殺人」の3本が収録されている。映像化はたぶんなし。あらすじテレビ番組の抽選でスポーツカーに当たったラッキーな男。だが応募はがきの住所にその男はいなかった。ディレクターの一人が謎の男の存在を追うが仲間の一人が殺害される。同じころ、西伊豆と広島から首のない同一人物と思われる男のバラバラ殺人が発見された。さらには井之頭公園で
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