西村京太郎314「空白の時刻表」を読む

2001年出版の自選集第3弾。
「おおぞら3号殺人事件」「死への旅『奥羽本線』」
「ATC作動せず(L特急わかしお殺人事件)」
「急行『だいせん』殺人事件」「殺意を運ぶ列車」
「復讐のスイッチ・バック」の6本を収録。

「おおぞら3号殺人事件」は亀井刑事活躍の巻。
姪の典子がプロポーズされてる彼と北海道旅行。
ところが彼と知り合いの女がホテルで殺され――という展開。

「死への旅~」も亀井刑事活躍編。
結婚するはずだった女性を殺害された彼と
女性の妹の推理を亀井刑事が助ける展開。

「ATC作動せず~」はアクション全開。
列車で男を撃ち殺した3人組が脱出を試みるも
列車は走り出してしまい、困った3人組は列車をジャック。

ATC作動に関するうんちくが面白い。
男たちは身代金を要求し、逃亡を企てるが
十津川達は機転を利かし男たちを逮捕。

だが身代金は毛布と化していた。身代金の行方は――という展開。
出だしは面白いんだけどねえ、結末は予想できるかな。

「急行だいせん~」は前に読んだな。
十津川警部も亀井刑事も出てこない話。ザ・時刻表トリック。

「殺意を運ぶ列車」はダイイングメッセージ。
「タイショウ」と「ショウワ」という言葉がカギを握る。
うーん、結構無理があるような。
なんぼなんでもねえ、そんなダイイングメッセージある?
と思ってしまう。

「復讐のスイッチ・バック」は写真に偶然写ったものが手がかり。
これは結構面白いし、最後の十津川警部の手紙がなかなか含蓄がある。

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