2003年出版の作品。
2015年に土曜ワイド劇場、2016年にフジテレビで映像化。
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あらすじ
仙台で食品会社の社長・田中が病死。
彼が残した手帳にはなぜか何の接点もないはずの十津川警部の名前が。
田中の妻・啓子から葬儀に招かれる十津川。
啓子から手帳を譲り受けるが、帰りの新幹線で何者かに奪われてしまう。
やがて手帳を巡って連続殺人が行われる。
啓子の身にも危険が迫る中、犯人像をつかみかねる十津川たちだが――という話。
感想
出だしの引っ張り方は相変わらず面白い。
土曜ワイド劇場では田中は原作ほど年寄りではない。
なんたって田中健だ。啓子はとよた真帆。
田中は病死ではなく、ビルから転落死。
病死にしたらロケができないのか、そのあたりはわからない。
原作では啓子は殺害されるが、その代償として得た証拠で犯人は逮捕。
切ない話なのだが、当然というかやっぱりというか死なない。
このあたりをワンパターンにして死ななくしたのが
2時間サスペンス衰退の原因の一つといえる。
フジテレビでは「警部補・佐々木丈太郎」第8弾としての作品。
面識のない人間から手帳が送られてくるのは一緒。
手帳が盗まれないところが新しく、他はほぼほぼオリジナル。
ま、そもそも佐々木丈太郎って初期の短編の登場人物。
そんなに作品はないわいな。
でもこれはこれでありじゃないかね。キャスティングも嫌いじゃないし。