西村京太郎500「十津川警部 秩父SL・三月二十七日の証言」を読む

2012年出版の作品。
2013年に土曜ワイド劇場で映像化。

あらすじ

ゴールデンウィーク明けの5月10日。
珍しく非番となった十津川警部は自宅にいた。
妻の直子が出かけ、何気なく週刊誌を読んでいると一つの記事が目に留まる。
それは旅行作家・小島のエッセイで秩父SLの車中で漫画家の戸川を見かけたというもの。
だが、戸川は十津川が資産家の秋山夫婦殺しの罪で逮捕した人物。
小島のエッセイによれば事件当日に戸川を見かけたという。
否認を続けている戸川の裁判はもうすぐ開かれる予定だが、
なぜ戸川も弁護士もこのことを言わないのか――。

戸川の犯行を裏付けるため、極秘に再捜査を始める十津川だが
その背後には驚くべき陰謀が秘められていた――という話。


感想

裁判が始まる前にその裏にあるものを突き止める話。
正直原作ではSLは全く関係ない(笑)
映像化との違いでいえば冒頭がそもそも違う。
十津川が広げた週刊誌を見て小島のエッセイに気付くところが、
ドラマではオリジナルキャラ東京地検の村井貴子(小沢真珠)がその情報を持ってくる。
まあそれはいいわな。小沢真珠好きだし。

あとドラマでは戸川は自供している。殺したのは秋山だけ。
敵役の梅木弁護士に蟹江敬三さん。似合う。
そして第1回公判が迫った時に、秋山の妻が刺殺される。
このあたりの改変部分は映像化の方が優れていると思う。
SLもそこそこ出てくるし。

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