森村誠一「腐蝕花壇」を読む

1987年の作品。

あらすじ

人気作家・北村はある日公衆電話で隣り合わせた人と
手帳を間違え、謎の麻薬パーティーに参加してしまう。
ところが、もともとそこに参加予定の政界黒幕がホテルで不審な突然死。
少しずつ手がかりをつかんでいくが突然政界から圧力が。
憤りを感じ己の身を捨て執念の捜査を進める刑事たちは、
ついに巧妙な手口の犯罪計画を明らかにしていく――という話。


感想

一見何のかかわりもなさそうな犯罪を、うまいこと最後に繋げた作品。
なるほどこういう作り方もあるのか、と感心。
ただ全部読み終わらないとそれがわからない。
最初からこういう作りで書こうと思っても失敗しそう。
もっと上達してからの参考資料かな。

いろんな事件が出てくるので読みにくいといえば読みにくい。
最後の方はすっきりしてきて、刑事たちの執念の捜査に共感できるけど。
売れっ子作家・北村とそのきっかけを作ったタクシー運転手の
エピソードが好き。
そのタクシー運転手が殺された事件が、後に手がかりとなる展開は素晴らしい。
なんやかんやで読み応えのある作品。

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