西村京太郎203「山形新幹線『つばさ』殺人事件」を読む

1993年初出の作品。映像化はまだなし。

あらすじ

十津川警部の妻、直子。

たま~に出てきて事件解決の糸口になることもあれば人質になったりもするわけだが
その直子の友人の娘が山形新幹線に乗ったのを最後に行方不明になる。

そりゃコネを活かさん手はないわな、当然十津川警部の耳に入る。

十津川が山形県警に問い合わせると
他にも山形新幹線に乗ったのを最後に行方不明になってる若い女性が判明。

半月経つが身代金の要求もない。

この2人の失踪は同じ理由によるものでは?
相変わらず十津川警部の推理は冴えている。

膠着した事態を打開すべく十津川の部下、北条刑事が車内に乗り込む。

その北条刑事に声をかけてくる男。
山村紅葉やったらナンパされんやろう。

しかし、平沼と名乗ったその男は
北条の後を追ってきた西本刑事の存在に気付き、姿を消す。

しっかりせえよ、森本レオ。

平沼の行方を追う紅葉とレオだったが2人を待っていたのは平沼の死。
踏切で事故死していたのだが車内からは若い女性の右足が……。

山形・宮城県警は平沼が誘拐犯であり
バラバラ殺人犯だと断定するが十津川はすっきりしない。

見つかった若い女性の右足は
捜索を頼まれている女性ではなかったものの、
届が出ているもう一人の女性のものだった。

十津川警部は周囲を敵に回しながら
捜査を進めていくのだが、新たな失踪事件が。

もともと頼まれていた娘の友人が失踪。
さらに事件は二転三転し、意外な真相が浮かび上がる――という話。


感想

最後のどんでん返しはよめてしまうのだが
この本はオモロい。ていうか好みの作品。

伏線とかちゃんと張ってないやないけ、
つじつまが合わんやろとかいう奴はミステリーを読むな。

そもそも完璧なもんはない。

説明不足てそんなもん全部説明してたらミステリーなんて成り立たんわい。

本の評価なんて面白いと思うか思わないかだけ。

まあそういうわけで自分にとってこの本はオモロい。好き。

別に上位に来るわけではないが。

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