西村京太郎248「高山本線殺人事件」を読む

1997年初出の作品。

あらすじ

十津川の部下・西本刑事の父親が下呂・高山間で交通事故死。

同乗していたのは見知らぬ女性で、しかも偽名を使っていた。

現場の状況に疑問を抱いた西本刑事は独自調査に。

しかし聞き込みに行った高山の朝市で東京のOLが刺され

「特急ひだ」車内では西本の父親と一緒に亡くなった女の妹が襲われる。

 

さらに女が使用していた偽名と同姓同名の

女性が川から変死体で見つかり……

難航する捜査の中、十津川は事件の謎を解き明かせるか?

という話。

 

感想

西本刑事と言えば森本レオのイメージがやっぱり強い。

決して堤大二郎ではない。人それぞれだが。

今回はその西本刑事の父親が交通事故死。

しかも見知らぬ女性と。

謎に包まれた事故死を追いかける西本刑事。

2003年に土曜ワイドでドラマ化された時はこの設定はどこへやら。

西本刑事の父親→退職した刑事・亀井の先輩となっている。

まあ確かにその方がスムーズと言えばスムーズ。

なんでかといえば父親死んでるのに

その方面の捜査の話はほとんど出てこない。

事故死として処理されてるといわれればそれまでなのだが。

高山本線殺人事件だが舞台はたいがい東京。

でもまあ仕掛け方が面白いというか

オーソドックスなように見えて少しひねってある。

しかしこれなら西本刑事と被害者の妹の話で

押してくれりゃいいのにねえとも思った。

もっともそうなると赤川次郎の「幽霊シリーズ」

みたいになってしまうのだが。

何にしろ今度高山行くからねえ。楽しみ。

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