1972年~1973年「週刊明星」で連載された長編ミステリ。
あらすじ
商産省総務課長の利根川は、東大を首席で卒業したエリート。
しかし、そんな利根川が職も家も捨てようと決意する事件が勃発。
部下の水原姫子が殺人容疑で追われることになったのだ。
速やかに退職させようという上司に反発した利根川は、
姫子の行方を追って東奔西走することに。
陰の様に付きまとう男の存在、
別居することになった妻の不倫など
さまざまな方面に悩まされながら利根川が辿り着いたのは――という話。
感想
正直、ミステリを読み慣れている人なら犯人は途中で見当がつく。
「ははーん、こいつだな」みたいな。
なんちゅうか違うとこ違うとこに持って行っているようで
こいつですよ~って逆に強調しているように見えちゃう。
でも前半の仕掛けはいいなあと思うし、
ところどころのセリフはさすがだなと。
これなんかドラマになっててもおかしくないと思うんだけどなあ。