松本清張「不安な演奏」を久々に読む

1962年初版の長編ミステリ。
もともとは前年「週刊文春」に連載されたもの。
絶頂期に書かれた中の一作だが、なぜか映像化はなし。

あらすじ

雑誌記者・宮脇はラブホテルの盗聴テープを聴いたところ、
エロ話どころか殺人計画らしき話が入っていることに興味を持つ。

会話の通りの殺人が起きて事件を追いかける宮脇。
そこに好奇心を起こした映画監督・久間が加わり、
さらに葉山という人物が協力を申し出てくるが、
事件は舞台を変えながら政治家の黒いネットワークが浮かび上がる――という話。


感想

面白いことは面白いんだけどやたら長い。
まあ連載小説となればしゃあないかもしれんけど、
文庫化する時とかこういう時は直してもええんじゃなかろか。

首の突っ込み方が有名どころと比べると少し弱いのかな。
エロテープ聴いて殺人計画を知るって出だしは着想がいいなあと思うけど。
終わり方もあまりスッキリ感はない。あればいいってもんでもないけどね。

映像化になっていないのは意外。
いろいろ作り替えれば2時間サスペンスには向いてるはずなんだが。
これまでに作られてなければ今後は余計難しいかもねえ。

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