1980年出版の千草検事シリーズ第4弾。
1986年に土曜ワイド劇場で『青いカラス連続殺人』としてテレビドラマ化。
主演は片岡孝夫。林寛子、浅茅陽子、藤岡琢也などが出演。
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あらすじ
『オリンポスの果実』で名を馳せた無頼派作家・田中英光。
その全集の解説を依頼された評論家・真木がある日忽然と姿を消した。
依頼した編集者の奈穂子は責任を感じてしまう。
一方、劇作家志望の水戸が喫茶店で何者かに毒殺される。
通りがかった千草検事は事件を担当することに。
調べていくうちに2つの事件には共通点があることがわかる。
それは「鴉(カラス)」。
粘り強い捜査を進めていくうちに千草検事は容疑者を掴む。
だが、犯行時刻には鉄壁のアリバイが。
千草検事はこの謎を解くことができるのか――という話。
感想
なんやかんや言うても上手い。
要は復讐物語なのだが、丁寧さと人物への優しさが際立つ。
このトリックが現在でも使えるかといえば微妙だが。
ドラマは昔観たんだけどなんか印象が薄い。
ていうかイマイチ話が頭に入ってこなかったというか。
映像はなんか独特だった印象があるんだけど。
藤岡琢也さんは火サスの千草検事ものでも出演してたな。
野本刑事ね。あれいいキャラだったな。こっちは別みたいだけど。
原作はラストが切ない。
飛びぬけてどうこうはないけれど、味のある作品。