ハードアクション小説・西村寿行「梓弓執りて」を読む

1979年刊行の長編ハード・アクション。
著者史上最弱?といってもいいぐらいのキャラクターが登場。

あらすじ

外科医として働いていた徳田兵介。
ある日、肋骨を折った暴力団の牛窪の手術を行った。

しかし、手術ミスで牛窪を廃人同様の体に。
さらにニセ医者であることがバレてしまうわ、
復讐の鬼と化した牛窪にひたすら報復の嵐にさらされるわ。

逃げまどいながら不思議と各地で女とくっつき、
それを牛窪に引きはがされる徳田に明日はあるのか――という話。


感想

まあハードロマンというかダークロマンというか。
とにかく徳田の軟弱キャラがどっちらけなのが凄い。

お前は何しとんねん状態がひたすら続いていく。
14歳とおっさんが寝て若者に嫉妬してどうする。

ま、最後まで書けるのが凄いわね。
その中に感じられる人間の欲望だったり生命力だったり。

こういうのを全面に出して書き、読ませるのが感心するんだよねえ。

まあでも、寿行作品を読んでみたい人は
一番最初にはやめといた方がいいんじゃないかな(笑)

他から読んだ方がいいぞ、たぶん。

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