1984年出版の吉敷刑事シリーズ第2弾。
前作よりパワーアップした本格トラベルミステリー。
映像化がないのは今ではない電車と時刻表のせいでしょうな。
Auto Amazon Links: プロダクトが見つかりません。
あらすじ
境線の大篠津駅を始め、
山陰地方の6つのローカル線で見つかった女性のバラバラ死体。
さらに胴体は大阪駅で発見されたが、
首だけはなぜか発見されず指紋は消され身元は判別不能。
休暇で故郷に帰っていた吉敷刑事は偶然この事件に遭遇。
県警にいる同期の石田刑事を助けて捜査に協力。
やがて被害者らしき女性は匿名の投書により
大学の歴史民俗学教室の助手・青木恭子と判明。
捜査が進むにつれ、恭子は死亡推定時刻に
寝台列車「出雲1号」に乗車していたことが明らかに。
いったいどうやって犯人はバラバラ死体を
ローカル線に乗せることができたのか?
犯人の目星を同じ教室の助手・野村操につけた吉敷は
石田とともに推理を繰り返しながら真相に迫っていく――という話。
感想
一つ進んだかと思えばまた一つ壁が、
というのがミステリの面白さだけどそれが堪能できる作品。
それとやっぱり読後感がいいやね。
大学にいる波地のキャラクターがいいんだよね。
なんで胴体だけが大阪だったのかがポイントになってくる。
このあたりの発想が凄い。
操のキャラなんかはやってみたい女優さん多いだろうに。
どうにか映像化してほしいけどねえ。