光文社時代小説文庫木枯し紋次郎第10弾。
表題作のほか、「旅立ちは三日後に」
「桜が隠す嘘二つ」「二度と拝めぬ三日月」の計4編を収録。
巻末にはテレビシリーズ主演を務めた中村敦夫の解説がある。
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「虚空に賭けた賽一つ」は新テレビシリーズ第24話の原作。
ゲストは弓恵子、橋本功など。
ラストのどんでん返しと哀れさが心を打つ。
「旅立ちは三日後に」は新テレビシリーズ第9話の原作。
出だしの切り口が最後に回収される構成が見事。結構好みの作品。
危機を助けられた紋次郎が、安住の地に一度は心を動かされる展開。
ゲストは佐藤友美、今福正雄など。観たいなあ。
「桜が隠す嘘二つ」は濡れ衣を着せられた紋次郎が
絶体絶命のピンチの中、名だたる親分衆を相手に事件を推理する展開。
これ、映像化してほしいよなあ。
「二度と拝めぬ三日月」は新テレビシリーズ第16話の原作。
ゲストは江波杏子、大和田獏、蟹江敬三などなかなかのメンバー。
極めつけは笹沢左保本人が国定忠治役で出演。
原作は結構国定忠治の役割が大きいのだが、ドラマはどうなってるのかな。
この巻は濡れ衣着せられたり追っ手に間違われたり
巻き込まれるパターンが多いな(笑)
あっしには関わりござんせん、という前に
否応なくひたすら事件に巻き込まれていく紋次郎の姿にご注目。