1984年初出の岡部警部シリーズ。
浅見光彦でもなければ信濃のコロンボの話でもない。
1987年にTBSでドラマ化、2006年にフジ、
そして2017年にTBSと3回ドラマ化されている。
と思ったら1989年に火曜サスペンス劇場でも映像化。
タイトルが「吉備路殺人事件」だからわからなかったな。
出演は加納みゆき、佐藤慶など。どんなドラマなんだろ。
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あらすじ
夜の新宿で中年男が何者かに殺害された。
男は「タカハシノヤツ……」というダイイングメッセージを残す。
それを聞いたのは恋人とデート中の銀行員、草西英(くさにし ひかり)。
通報するかどうかをためらっていた英だったが、
思い切って電話したところ捜査主任の岡部警部の人間性に興味を持ち捜査に協力。
殺害された男は富山にある養護学園の園長代理を務めていた。
一方、倉敷のアイビースクエアでは若い女性が青酸カリで殺された。
新宿と倉敷の事件には何か関連があるのか?
そして男のダイイングメッセージ「タカハシノヤツ」の意味とは?
若い英の協力をもとに岡部警部の推理が冴える――という話。
感想
「タカハシノヤツ」というダイイングメッセージが秀逸。
人名なのか場所なのか。どちらを選んでもそこにひっかけがあるところが面白い。
また、有力な容疑者が浮かんでからの物証のヒントが面白い。
浅見光彦より信濃のコロンボや岡部警部の方が読んでて楽しい気がする。
3回のテレビドラマ化作品はいずれも見た覚えはないが
1987年バージョンは西郷輝彦、手塚理美、高岡健二らが出演。
手塚理美の英は似合うと思うけど、女子大生って設定はどうかと。
ま、幽霊シリーズの浅茅陽子に比べりゃましかもしれんが。
(あくまで女子大生っていう設定についての話。あしからず)
ま、観てないから女子大生という設定かどうかもわからんのだが。
1989年火サスバージョンは加納みゆき、佐藤慶、大杉漣など。
余計イメージが沸かん(笑)
2006年フジの金曜エンタテイメントバージョンは
近藤真彦、岡本綾、植草克秀、江原真二郎、柴俊夫、平田満、泉谷しげるなど。
なかなかのメンバーな感じが。
2017年は警視庁岡部班シリーズ第1作。
高橋克典、田口浩正、佐野史郎、朝倉あきなどが出演。
これもまあ、イメージに合うといえば合うような。
ま、観てみなきゃ何とも言えんのだが、
いずれにしろ原作はオモロいことは間違いない。