1984年6月出版の本。
前年、巨人との歴史的な日本シリーズを制してから
若手育成に舵を切った1984年のシーズン。
ヤクルト、西武時代のエピソードから
プライベートな話まで盛りだくさんの内容。
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前年、中日を4勝2敗で降して日本一になった西武。
だが、巨人を倒してこそ日本一という考えがまだあった時代。
ホントに1983年は西武VS巨人の日本シリーズとなった。
名シリーズとして名前は必ずあがるシリーズとなったわけだが、
クルーズにサヨナラ3ランを打たれ2勝3敗と王手をかけられ
所沢に戻ることになった第5戦。
この試合前に「今日は捨てゲーム」と記者に向かって
平然と言っていたことは有名な話である。
確かに後楽園で一つ勝って2勝2敗だったわけで、
どっちに転んでも本拠地に帰れるわけだから
そうした考えもあるのだろうが試合前に言うところが凄い。
で、ショッキングな負け方をして
選手が落ちこんでいるのを見てミーティングの時に
マイクを握った瞬間「カラオケはないのかな」と
場をほぐした話も有名なエピソード。
ま、なんせ日本シリーズは最後阪神に負けただけで
それ以外は3回全部勝ってますからな。
管理野球の代名詞みたいに言われているが
なんやかんやで科学的トレーニングであるとか
根拠のあることをメインにしているところが興味深い。
なんでも長い目で見ないと損というが
70歳超えて見る影もなくなる元プロが多いのに対し
80歳超えても選手にスナップスローを実演している
この人を見てバケモンかと思いましたわな。
いろいろ言われようが結果がすべての世界において
結果を出した人の考えには耳を傾けるべきなのよね。