1992年出版の湖シリーズ第7弾。
1993年に火サス「弁護士・高林鮎子」シリーズ
第12弾「L特急あずさ13号の女」としてドラマ化。
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あらすじ
白樺湖畔で男の刺殺体が発見された。
被害者は東京の会社の係長、36歳。
捜査の結果、被害者は現地で開催された
小学校の同窓会に参加予定だったが、
ホテルに遅れるので翌日に参加すると電話があったらしい。
死体で発見されるまでホテルに姿を現さなかった
被害者はいったいどこで何をしていたのか。
やがて同級生3人が容疑者として浮上するが
いずれも完璧なアリバイが存在した。
ルポライターであり名探偵である浦上伸介は
女子大生・前野美保とコンビを組んで事件を追うが
難攻不落のアリバイ崩しに四苦八苦する――という話。
感想
主人公の設定をそっくり変えて
人気ドラマになった珍しい作品群。
男女をひっくり返すとかならあるけど
ルポライターから女弁護士ってのはなかなかないだろ。
要するに設定とアイデアは何にでも応用できるということ。
ルポライターと女子大生が事件を解決していく話は
ありがちと思うかもしれないが、意外と集団ものの
要素もあり結構楽しめる。
ドラマの眞野あずさ・橋爪功・丹波哲郎の魅力もさることながら、
原作の巧みな設定やアリバイ崩しを忘れてはいかんわなあと思う。