1978年第31回日本推理作家協会賞受賞作。
幻影城からデビューしたばかりの新人が
協会賞を受賞することは画期的なことだった。
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あらすじ
フライ級のボクサーだった勝敏夫。
23歳でプロデビューできなかったのをきっかけに
就職しようと宇内経済研究会の面接に来る。
社長の宇内舞子は男勝りの性格。
どういうわけか採用された勝は、舞子と共に
おもちゃ会社部長の馬割から受けた依頼を遂行する。
馬割夫妻の車を尾行する二人だが、
そこになんと隕石が直撃して夫は死亡。
妻の真棹は難を逃れるが、
そこから不可解な死が馬割家を襲い始める。
いったい誰が何のために?
ねじ屋敷と呼ばれる馬割家の庭に作られた
五角形の迷路の秘密とは?
勝と舞子の凸凹コンビの活躍が始まる――という話。
感想
久々に読んでもやっぱり面白い。
最初読んだ時は「本陣殺人事件」の変型版って思ったし、
コンビでいえばガードナーの変名(なんちゃらフェアやったっけ)
の作品で出てきてたと思うんだけど凸凹コンビを連想。
人によっては読みにくいかもしれんが、
真相を知った時の驚愕感はなかなかのもの。
1979年に東宝で映画化。
松田優作、野際陽子、岸田森、峰岸徹、篠ひろ子など
なかなか豪華メンバーながらほとんど知られていない。
結構もめたんだな、確か。観てないから観たい。
1982年には火曜サスペンス劇場でドラマ化。
本郷功次郎の奥さん古城都が主演で、柴田恭兵、
新藤恵美、ここでも登場岸田森、中尾彬などが出てる。
これも観る機会がねえ、なかなかない。
でも……これ、どうやって消化してるのかなあ。
そのあたりを確かめてみたい。