1984年出版の作品。
もともとは1981年の連載小説を加筆したもの。
動機のわからなさが魅力の隠れた傑作。
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あらすじ
京都で起きた謎の連続心中事件。
その中の一組の男性が西本刑事の友人だった。
それら3組のカップルには心中の理由が見つからない。
京都に向かった亀井刑事と西本刑事は
一連の事件に嵯峨野の直指庵を訪れていた共通点を見つける。
謎を解くカギは「想い出草」というノートなのか?
十津川警部は若い男女の刑事を京都に送り込むが、
二人に危害が加えられる気配は見当たらない。
ホッとしたのもつかの間、
別のカップルの心中死体が発見される。
犯人の動機は何か?
容疑者らしき手がかりをやっと見つけるも、
更なる殺人事件が起きた時、十津川警部たちは――という話。
感想
これは面白い。謎が謎を呼ぶ展開が抜群。
何といっても動機がわからず引っ張り方が凄い。
こういう犯人、現代でもおるやろなあと感じる。
今の時代の方が合うんちゃうかな、この作品は。
ここでも「喪服のランデブー」の話が出てくる。
また、松本清張の「捜査圏外の条件」らしき話も。
終わり方もいい感じだし。
なんで映像化されていないのか不思議なぐらい。