平成元年出版の傑作時代小説。
主人公は戦国末期の時代を生き抜いた前田慶次郎。
マンガや舞台にもなり前田慶次郎=傾奇者のイメージが付いた。
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あらすじ
時は戦国末期。
天下の傾奇者として名をはせた前田慶次郎。
剛毅ないくさ人でもあり風流を愛した人でもあった。
自由を愛し奔放苛烈に時代を生きた男の生きざまとは――という話。
感想
久々に読んだがやっぱり面白すぎる。
もともと最初読んだ時はドラマの企画書を書く目的だったのだが
その時書いた企画書は今まで書いた中でも一番だったと思う。
そのくらいこの原作には大きな魅力があった。
なんといっても前田慶次郎のキャラクターが魅力的。
「傾奇者」という言葉がこれほど似合う人物はいないのでは。
権力者に媚びず、恬淡としていてなおかつ行動的・野生的。
武士というか「もののふ」というか。男のロマンが詰まっている。
友情物語あり、まつとのラブストーリーあり、
戦闘シーンでのアクションありとエンターテインメント性の高いこと。
すげえな、こんなの書きたいなとあらためて思った作品。