名作警察小説・結城昌治「夜の終る時」を読む

第17回日本推理作家協会賞受賞作。
1979、1991、2007と3回テレビドラマ化。
悪徳警官を描き警察小説のはしりとなった名作。

あらすじ

裏社会と癒着が指摘されていた徳持刑事。
その理由は幼馴染がヤクザの幹部になっていたからだった。

ある日、徳持刑事が失踪。
翌日に死体となって発見される。

疑惑の同僚の死にやりきれない思いの安田達刑事は
もやもやを振り切るように捜査に没頭。

ついに幹部の関口を見つけ逮捕にこぎつけるも
関口は組員の千葉の差し入れによって毒殺される。
さらに千葉も死体となって発見され――という話。


感想

第一部が本格仕立ての警察小説、
第二部が倒叙形式で真犯人が語るという異色の構成。

無駄のなさが魅力の著者の小説の中でも出色の出来栄え。
そりゃ推理作家協会賞も獲りますわな。

それぞれの刑事の心理、捜査活動の地道さがよくわかる。

1979年版は土曜ワイド劇場。
出演は室田日出男、佐野浅夫、倍賞美津子など。
何より脚本が鎌田敏夫。これ観たいなあ。脚本だけでいいから読みたい。

1991年版は1時間ドラマ。
出演は永島敏行、石橋蓮司、山口いづみなど。
1時間ではどうなのかなあ。

2007年版はTBS。これまた脚本は鎌田敏夫さん。
1979年版と脚本は変えてるんだろうか。
出演は岸谷五朗、余貴美子、西岡徳馬、京本政樹など。
これ観てないんだよなあ。

いい作品って何回もドラマ化されるもんなのよねえ。

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