林真理子「ファニーフェイスの死」を久々に読む

1987年出版の名作。
特にラストシーンが心に残る。

あらすじ

昔なじみのフリーライター・井田が初めて出版した本。
驚くほど派手な出版記念パーティーにかけつけた恵子。

博多に嫁いでからは東京に来ることは全くなかった。
恵子がかつてモデルをしていたことを知る人はほとんどいない。

ホテルに帰り本を読んだ恵子は、思わず井田に電話して激怒した。
同じモデルクラブに所属していたゆい子のことが――。

1960年代、高度成長期の華やぐ東京の中で、
モデルとして短い青春を燃やし尽くすように生きた
女性たちの姿とその輝き、哀しみを描いた作品。


感想

単なる1960年代の回想の話ではない。

なんといってもラストシーンの素晴らしさ。
昔はよかったという井田に対する恵子の言葉が最高にかっこいい。

ある意味青春の残酷さというものが凝縮されている作品。

今が自分にとって一番いい時代、と言えるようになれたらと思う。

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