1993年出版のハードボイルド学園ミステリ。
当時あった角川ミステリーコンペの一冊だった。
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あらすじ
元カメラマンで探偵の辰巳。
彼は3年前やらせ事件の発端となった写真を撮影していた。
その中の一人、甲子園が有力視されていた投手。
彼は殺人の嫌疑をかけられ逃亡していた。
辰巳は早紀という少女からその元投手の捜索を依頼される。
辰巳は否応なく三年前の事件と向き合うことになる。
新興学園都市に隠されたどす黒い中身、
巻き起こる少女たちの集団自殺、
学長選挙と予備校進出を巡る陰謀――。
根っこはすべて3年前のやらせ事件にあった。
真相を追う辰巳が掴んだ真実とは――という話。
感想
凄い久々に読んだがやっぱり面白い。
むしろ今読んだ方がしっくりくるというか。
学校は社会の縮図と言われるが、まさにそれ。
地域を知りたければ学校を見ろという感じさえする。
香納諒一さんの本というのはなんか合うんだよねえ。
「幻の女」とかもそうだし。納得できるというか。
後に加筆・修正されて「無限遠」というタイトルで
再版されているらしく、そちらと読み比べてみたい。