1982年出版の短編集。
「再婚旅行殺人事件」「あずさ3号殺人事件」
「ゆうづる5号殺人事件」「新婚旅行殺人事件」の4編を収録。
Auto Amazon Links: プロダクトが見つかりません。
トラベル・ミステリー短編の傑作編という感じ。
いずれも時刻表トリックをメインにしている。
「再婚旅行殺人事件」は文字通り再婚旅行中に殺人が起きる。
舞台は山陽本線・新下関駅近くを走っていた急行「さんべ3号」の車内。
鳥取と下関・博多を結ぶ急行で長門市で分断され、
一方は山陰本線経由、もう一方は違う路線経由で走り
下関で合流することから再婚列車とあだ名されていた。
十津川警部は容疑者の鉄壁のアリバイをどう崩すのか?
1982年に土曜ワイド劇場で映像化。
ゲストは緒形拳と大谷直子。まあ豪華な。
昔観たんだけどねえ、忘れましたな。
「あずさ3号殺人事件」は前にも書いたので省略。
「ゆうづる5号殺人事件」は昔懐かし食堂車を利用したトリック。
上野と青森を結んでいた寝台列車なのだが、
こういう列車どんどん減っていったもんねえ。
飛行機が苦手な自分としてはこういう列車あった方が助かるんだけど。
「新婚旅行殺人事件」はこれまた文字通り
新婚旅行中に殺人事件が起きる。
しかも殺されるのは十津川警部の部下・小川刑事の妻である。
青森にいながらどうやって東京から来る電車の車内に
爆弾を仕掛けることができたのか?--がポイント。
いずれも面白みのある時刻表トリック・アリバイ崩しメインの
ザ・トラベルミステリー短編集。