2000年出版の作品。
同年にTBSでテレビドラマ化。ゲストは古手川祐子。
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あらすじ
女子大生の誘拐事件が発生。犯人の要求は身代金2億円。
犯人からの指示で父親が一人で寝台特急カシオペアに。
十津川警部と亀井刑事は東北新幹線で先回りし
郡山で待ち受けるも、父親と身代金は忽然と消えてしまう。
札幌についたカシオペアの車内からは男女の死体。
さらに大阪で犯人を知ると思われた彫師が射殺される。
そして再び誘拐事件が発生。
今度は最初に誘拐された女子大生の友達だった。
身代金は同じ2億円。
犯人たちに振り回される十津川達に勝機はあるのか?--という話。
感想
誘拐ものサスペンスとしてなかなかの出来栄え。
最後の方は結構バタバタ急ぎ足だが、緊迫感は抜群。
その反面、犯人側の奇妙な連帯感はイマイチわからない。
そのあたりは映像化作品の方がまだ解消されているのかも。
観たことないからわからんがあらすじ読む限りでは。
変更点は誘拐されるのが女子大生から14歳の少女に。
古手川祐子演じる香織は原作ではほとんど終わりの方しか出てこない。
男女が殺される場所はカシオペアの車内から函館に変更。
十津川達は札幌に向かったりするが、
原作の特徴は犯人追跡や人質救出に十津川が出向かないところにある。
こういうのはわりと珍しい。
それではドラマ困るので、まあ本人動かしますわな。
そのあたりを比べてみるのもいいかも。