1980年に「週刊現代」で連載。
「赤い鯱」「黒い鯱」に続く鯱シリーズの第3弾。
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あらすじ
元首相で現在は政界の黒幕として君臨するケジマ。
その彼がひそかに小樽からレポ船に乗り、赤い国首脳と接触。
彼の足取りに気付いたものはことごとく闇に葬られる。
しかし、彼はオホーツク海で死体となった。
彼は敗戦時に赤い国と密約をかわし首相の座にまで上り詰めた。
それを今、軟禁中の反体制作家イワンに暴露されようとしていた。
彼は恥を忍んで身を投げたのだ。
病死扱いとして処理された彼の死。
しかし、イワンが証言すれば日本の政治は根底から覆される。
時宗首相は仙石文蔵にイワン拉致を依頼。
天星清八、十樹吾一、関根十郎のメンバーが集まるが
赤い国は仙石の愛人・加代と十樹が見つけてきた女・操を拉致。
仙石軍団はシベリアに向かい大戦闘を繰り広げる――という話。
感想
なんちゅうか凄いの一言。
要は4人でロシア(当時はソ連か)敵に回して戦争する話ですわ。
よくこういうの書けるよなあ。すげえ。
さしずめ今だったら北朝鮮に攻め込んで
拉致被害者連れ戻してくるみたいな話なんだけど。
そんなの今書いても出版してくれるんかねえ。
イワンのモデルってソルジェニツィン?だったっけ。
あの人のことかなあ。
いや~こういうの理屈抜きで凄い。
他の鯱シリーズも読んでみよ。