1992年出版の作品。
1999年にTBS、2014年に土曜ワイド劇場でドラマ化。
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あらすじ
井の頭公園で若い女性の刺殺体が発見された。
彼女の所持品の中に、十津川警部の名刺があった。
特急の切符があったため、十津川は周囲を説得し
単身浅草発の東武特急に乗り込む。
すると女性の声で「会津若松から喜多方、新潟へまわれ」との指示が。
言われた通りに動く十津川の前に謎のカメラマンの女性が現れる。
警戒する十津川だが、彼女は十津川と同じ宿に泊まる。
彼女が死体で発見され、十津川は殺人容疑で逮捕される。
しかも、彼女のカメラからは十津川が殺人を犯す写真が。
十津川の無実を晴らすべく懸命の捜査を続ける亀井刑事たち。
十津川警部をハメたのは何者か?
釈放された十津川は犯人らしき人物に辿り着くが――という話。
感想
亀井刑事など部下が殺人容疑で捕まることはあったが
今回は十津川警部が逮捕される話。
結構感情を爆発させる場面も多し。
単身特急に乗り込む十津川警部を
「そんなことするからや」と思うことなかれ。
罠と知りつつ行かねばならないのが男の美学であり
だからこそ十津川警部は主人公なのだ。
しかも巧妙な罠を張り巡らしているのに
犯人というか黒幕の動機は至極単純。
まあこういう自分勝手な理屈の人っていますわな。
自分を殿様かなんかと勘違いしている人。
TBS版は藤谷美紀、青木義朗、清水紘治などがゲスト。
原作では殺されるカメラマンが死なず、
知り合いではなかった元刑事・浦辺が知り合いな点などが違う。
土曜ワイド劇場版は原沙知絵、勝村政信などがゲスト。
直子(浅野ゆう子)と旅行に行こうとした時に事件発生。
浦辺が元じゃなくてまだ刑事だったりする。
原作・映像化2本と中身を比べるのも楽しいもの。