山本薩夫監督映画「証人の椅子」を久々に観る

1965年公開の独立プロ映画。原作は開高健『片隅の迷路』、監督は山本薩夫。戦後を代表する冤罪事件の一つ、徳島ラジオ商殺しを描いている。出演は奈良岡朋子、吉行和子、福田豊土、大滝秀治、加藤嘉、樋浦勉など。あらすじ徳島市で起きたラジオ店主殺害事件。進展しない捜査の中、検察庁の手に事件が渡った途端、内部犯行説にころっと変わって妻の洋子(奈良岡朋子)が逮捕される。一審で懲役13年が下され、控訴するも二審で
>>続きを読む

今井正監督映画「あにいもうと」を久々に観る

1976年公開の東宝映画。原作は室生犀星、3度目の映画化。兄の伊之吉が草刈正雄、妹のもんが秋吉久美子。そのまた妹が池上季実子。父親が大滝秀治、母親が賀原夏子で特に賀原夏子の好演が光る。あらすじ多摩川べりに暮らす一家。ある日、もん(秋吉久美子)が妊娠して家に戻ってくる。ダンプの運転手で兄の伊之吉(草刈正雄)も父親(大滝秀治)ももんには冷たい。もんをかばうのは母親(賀原夏子)と妹・さん(池上季実子)だ
>>続きを読む

リドリー・スコット監督映画「テルマ&ルイーズ」を久々に観る

1991年公開のロードムービー。監督はリドリー・スコット、主演はジーナ・デイヴィスとスーザン・サランドン。無名だったブラッド・ピットが出ていることでも有名。これが出世作だったかな。女同士のロードムービーというのが非常に新しかった。探せばネタはあるものなのね。あらすじ高校時代の親友同士であるテルマ(ジーナ・デイヴィス)とルイーズ(スーザン・サランドン)。主婦であるテルマは結婚生活にうんざりし、ウエイ
>>続きを読む

片平なぎさ主演時代劇「雪姫隠密道中記」を久々に観る

1980年4月から半年TBS系列で放送されたテレビ時代劇ドラマ。土曜22時ということは「Gメン75」の次の時間帯だったのね。主演は初の時代劇だった片平なぎさ。まだ「なぎなぎ」とは呼ばれていない。お供は和田浩治。森マリア、小松政夫、中村敦夫、あおい輝彦となかなかのメンバー。結構、この作品の片平なぎさファンというのは多い。あらすじ時は3代将軍家光(長谷川哲夫)の時代。老中・土井大炊頭(安部徹)の策略で
>>続きを読む

イタリア映画「殺人捜査」を久々に観る

1971年公開のイタリア映画。主人公の人物像が政治事件に深い関与があったとされるある警部によく似ていたため上映阻止の圧力が警察からかけられたという。そうした妨害をはねのけて製作され公開された本作は、後に続く「黒い警察」など権力の腐敗を暴露する政治映画のハシリであり、見事アカデミー賞外国語映画賞を始め数々の栄誉に輝いた。あらすじ愛人を殺害したローマ市警の警部(ジャン・マリア・ヴォロンテ)。彼は「アパ
>>続きを読む

マカロニウエスタン「風来坊/花と夕日とライフルと…」を観る

1970年製作のマカロニウエスタン。イタリアでは大ヒットしたらしい。どっちかといえば薄めのテレンス・ヒルがここではピッタリ。そこにむさくるしさ全開のバッド・スペンサーが絡むのがいい。あらすじ舞台は毎度おなじみメキシコ国境近くの村。いつものごとく酒場に汚い感じの流れ者登場。賞金稼ぎが2人いようがお構いなし。ひたすらメシにかぶりつき、ひたすら飲む。食ったがいなや、賞金稼ぎにおめーら捕まえたそいつよこせ
>>続きを読む

マカロニウエスタン・映画「拳銃のバラード」を観る

1967年製作のマカロニウエスタン。あんた誰みたいな人達ばかりだが結構イケてる作品。あらすじ舞台は西武の町マリンタウン。ここに牢獄上がりのクッド(アントニー・ギドラ)が現れる。彼は町を支配するエル・ベドージャに父を殺され、無実の罪を着せられ15年もの間投獄されていたのだ。暴虐の限りを尽くすペドージャを倒すため、クッドはニグロスという若いガンマンと手を結ぶ――という話。感想期待してたより面白かった。
>>続きを読む

イタリア映画「流されて」を久々に観る

1974年製作のイタリア映画。1986年にはパート2、2002年にはハリウッドでマドンナ主演「スウェプト・アウェイ」でリメイク。あらすじ地中海に大型ヨットを浮かべバカンスを満喫中のブルジョアたち。その一方で召使のように働く船員たち。ある日、金持ちマダム・ラファエラ(マリアンジェラ・メラート)と船員のジェナリーノ(ジャンカルロ・ジャンニ―ニ)が乗ったゴムボートのエンジンが故障。漂流したあげく、小さな
>>続きを読む

名作映画「ブラック・サンデー」を久々に観る

1977年製作のポリティカル・アクション映画。原作は後に「羊たちの沈黙」で大ヒットを放つトマス・ハリス。新聞記者・編集者を経てこれがデビュー作だった。監督はジョン・フランケンハイマー、主演はロバート・ショウ。最高によくできた作品なのだが、パレスチナ問題を取り扱っていたため、日本では公開間際に上映中止になってしまった伝説の名作。あらすじベトナム帰りで心身ともに傷ついたマイケル(ブルース・ダーン)。祖
>>続きを読む

大森一樹監督映画「ヒポクラテスたち」を久々に観る

1980年公開のATG映画。医療ドラマ続発の昨今だが、医学生の青春を描いた本作は新鮮だった。監督の大森一樹自身が京都府立医大の卒業生だったことも大きかった。主演は今は亡き古尾谷雅人、伊藤蘭、柄本明、内藤剛志とキャスティングも斬新。あらすじ大学病院で臨床実習中の愛作(古尾谷雅人)。同じ実習仲間には紅一点のみどり(伊藤蘭)、生真面目な大島(狩場勉)、子どもを2人抱えている加藤(柄本明)など個性豊かな面
>>続きを読む

記事作成・ライティングに関するお問い合わせ・ご相談

コピーライター育成オンラインアカデミー

最近の投稿

テーマ別

ページトップに戻る