1957年12月公開の東映時代劇映画。
旗本退屈男シリーズ第22弾。どんだけやっとんのよ。
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あらすじ
突然屋敷に飛び込んできた女を助けた早乙女主水之介(市川右太衛門)。
何やら事件の匂いをかぎとった彼は、柳沢吉保(山形勲)が企む陰謀の存在を知る。
徳川家を抹殺せんとの企みを果たして阻止することができるのか?--てな感じの話。
感想
霧島京弥に北大路欣也が扮し、親子共演が一つの見どころ。
小太刀の名手、京弥に無理やり兄と呼ばせる主水之介。
無理があるだろ、だいたい親子だし。
まあこの次の年に東映時代劇だけで120本ぐらい製作。
3日に1本ペースで作っとったわけだから、
いい意味でいえば空前の活気、悪く言えば粗製乱造。
前年のこの作品でも突っ込みどころは満載。
特にクライマックスのコブラで将軍暗殺を企むシーン。
天井からコブラを乗せたかごが下りてくる!
主水之介だけじゃなくて周りのもんわかるだろ。
後ろに控えている小姓どもは何しとんねん。
なかなかの珍場面としか言いようがない。
しかしまあ、柳沢吉保がこれほど似合う俳優は他におらんやろ。
山形勲=悪役だけでなく、イコール柳沢吉保の世界。
裏で将軍家を操るだけでは物足りなく、とうとう謀反を企む人物にされちゃった。
月形龍之介と堺正章のオヤジである堺駿二さんの掛け合いが楽しい。
女優はまあ……そこそこ可愛い。
時代を作った娯楽時代劇シリーズなことは確かだけどねえ。
丹下左膳とか他のに比べりゃあまり好きではない。
蛇姫屋敷ったってねえ。あの宮島、当時の風景なんかな。