ロブ・ライナー監督・映画「最高の人生の見つけ方」を久々に観る

2007年のアメリカ映画。
監督は「恋人たちの予感」ロブ・ライナー、
主演はレイカーズ大好きジャック・ニコルソン、
宇宙大好きモーガン・フリーマンの2人。
この2人が余命6カ月を宣告されてしまい
死ぬ前にやり残したことを実現するために
2人で冒険に出る♥ウォーミングストーリー。

あらすじ

カーター(モーガン・フリーマン)がまだ大学生だった頃、
哲学の講義で「棺桶リスト」を作る課題が出されたことがあった。
将来自分が死ぬまでにやっておきたいことをリストにしておく
ものだったが、現実の前に時は流れ気がつけばそのリストは
今日も黙々と行う自動車修理中にぼんやり空想するものになっていた。

一方、大金持ちの実業家エドワード(ジャック・ニコルソン)は
金儲けに忙しすぎて自分が本当に求めている本質的なものについて
考える暇などなかった。しかし、人生はこの2人に警鐘を鳴らす。

偶然にも同じ病室で過ごすことになったカーターとエドワード。
走り続けてきた日々から解放され、これからのことを考える時間。
仲良く余命6ヶ月の宣告をされる2人は、これからの時間を
自分の「棺桶リスト」を実行することに注いでいく。

主治医の警告も無視して病院を飛び出す2人。
「荘厳な景色を観る」「見ず知らずの人に親切にする」
「ムスタングの運転」「スカイダイビング」などなど
生まれも育ちも全く違う2人は、時には衝突し時には助け合い
自分達の棺桶リストを達成していく。そして――。


感想

人生の最後に「生きること」と向き合った2人が
互いに支え合いながらその瞬間がくるまで歩き続ける。
日本では2008年公開だからもう9年前か。
確か母親連れてったんだよねえ。

余命6カ月と宣告されて絶望するのか、残りの人生を精一杯生きるのか。
古今東西いろいろな作品がこのテーマで作られてきたが
代表的なものでいえば日本が世界に誇る巨匠黒澤明の「生きる」だろう。
末期がんになった市役所の市民課課長が、それまでの事なかれ主義な
生き方に疑問を抱き、公園建設に情熱を捧げるという話。

「生きる」は1952年の作品なので、がんは不治の病だったが
今日治療法は大きく前進し早期発見すれば決して不治の病ではない。
それでも有効な特効薬はないのでやっかいだが、昔ほどではない。
この映画のどこがいいって、一見辛そうな闘病生活でもコミカルな
味が出ていて暗さがないのがいい。2人の演技によるところが大きいが。
「素晴らしき哉、人生!」など人間賛歌のヒューマン・コメディの
傑作を世に送り出してきたハリウッドならではの作品とも言える。
また、こういう脚本は簡単なようで難しい。勉強になる作品。

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